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鈴木誠也との“共闘”もあった? 大谷翔平獲得に動いたカブス編成部長が明かす「エンジェルスには問い合わせた」

THE DIGEST編集部

2022.08.05

同世代の大谷(左)と鈴木(右)。世界最高峰の舞台で異彩を放つふたりのサムライが共闘する可能性もあったという。(C)Getty Images

同世代の大谷(左)と鈴木(右)。世界最高峰の舞台で異彩を放つふたりのサムライが共闘する可能性もあったという。(C)Getty Images

 球界屈指のタレント性を誇るスラッガーたちの動向に関する娯楽性は尽きない。

 現地時間8月2日にデッドラインデーを迎えたMLBのトレード市場。今夏も興味深い交渉が相次いだなかで、小さくない話題を振りまいたのは、ホアン・ソトと大谷翔平のそれだろう。

 ともに話題性十分の動きを見せた。ソトは同僚のジョシュ・ベルとともに、次世代のエースとも言われるマッケンジー・ゴアら5人の若手有望株+長距離砲ルーク・ボイトを差し出したサンディエゴ・パドレスに移籍。一方で大谷はニューヨーク・ヤンキースやシカゴ・ホワイトソックスなど「12球団からのオファーが舞い込んだ」(『New York Post』のレポートより)とされたが、最終的にエンジェルス首脳陣が残留を決断した。

 とりわけ大谷の残留への反響は今なお続いている。そのなかで、電撃移籍の可能性について明かしたのは、シカゴ・カブスのジェド・ホイヤー編成部長だ。
 
 昨夏に2016年の“世界一”を知る主力メンバーを大量放出に踏み切ったカブス。そんな名門の再建のキーマンは、今夏に大谷獲得のための話し合いをエンジェルスに持ち掛けたと明かした。カブスの専門メディア『Bleacher Nation』で、次のように語っている。

「オオタニについて訊くためにエンジェルスには問い合わせをしたよ。ただ、これだけ大きなトレードを成功させるためには、真の基盤が必要になる。パドレスがいい例だ。彼らは今こそが自分たちのチャンスの時だと信じているし、ワールドシリーズを勝ち抜くための準備が絶対的にできているのだと思う。だから、本当に大きな代償を払って、これまで見たこともないような最高の打者の一人を手に入れたんだ」

 つまり大谷を獲得するための「駒」が足りなかったということか。今夏のカブスはウィルソン・コントレラスとイアン・ハップという両主力を放出すると見込まれていたが、最終的に双方ともに残留していた。彼らの動向にも二刀流戦士がエンジェルスに残った影響があったのかもしれない。

 無論、大谷がカブスに移籍していれば、鈴木誠也とクリーンナップを組む可能性があった。しかし、詳細こそ定かになったわけではないが、ホイヤー氏のコメントを鵜呑みにするならば、カブスが投じなければいけないリスクはあまりに大きかったのだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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