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プロ野球

“まさか”の1軍昇格後は打率4割! 阪神ロハスJr.のアピールに韓国メディアも熱視線「白鳥に生まれ変わるか」

THE DIGEST編集部

2022.08.09

昨季からNPB投手陣に対するタイミングが合わずに苦しんできたロハスJr.。しかし、彼は着実に調子を上げている。写真:金子拓弥

昨季からNPB投手陣に対するタイミングが合わずに苦しんできたロハスJr.。しかし、彼は着実に調子を上げている。写真:金子拓弥

 逆境に立たされた猛虎の助っ人が、一転して快進撃を見せている。阪神タイガースのメル・ロハスJr.だ。

 入団2年目の今季もロハスJr.の状態は決して芳しいものではなかった。7月末の時点での打撃成績は打率.200、本塁打4本、OPS.685。チームが新助っ人アデルリン・ロドリゲスを新たに獲得した理由の一端は、他でもない32歳のスラッガーの不振にもあった。

 そして今月4日にはふたたび2軍に降格。契約最終年の後半戦で1軍の戦力となり切れていない彼への逆風は強まる一方だった。

 ところが、ひょんなことから彼は再度チャンスを得る。降格を告げられた翌日にチームが大山悠輔と北條史也の新型コロナウイルス陽性判定を発表。それに伴い、ロハスJr.は代替選手として1軍に呼び戻されたのだ。

 この絶好機を32歳のスラッガーは逃さなかった。「ここにいられないチームメートの穴を埋めたいと必死だった」というロハスJr.は昇格後に行なわれた広島との3連戦で打率.400、2本塁打、3打点と出色のパフォーマンスを披露。とりわけ、8月7日の試合では、ロドリゲスとの2者連続ホームランを記録するなど、助っ人として鮮烈なインパクトを残した。
 
「最高のバッティングができた」とフラッシュインタビューで、そう笑ったロハスJr.。文字通りチームを助ける活躍を見せただけに、来季以降の契約に向けても小さくないアピールになったと言っていいだろう。

 崖っぷちでもがくロハスJr.。そんな懸命な元韓国リーグ二冠王には、韓国メディアも熱視線を送る。これまで「日本進出は失敗だ」と手厳しい論調を立ててきた日刊紙『朝鮮日報』は、昇格後から好調ぶりを見せつけた姿に「白鳥に生まれ変わるかもしれない」と期待を寄せた。

「韓国と日本の違いを目の当たりにし、今年は開幕2軍スタートという屈辱も味わったロハスJr.。彼はこのままいけば、退団の危機は免れられなかったが、ここにきて復調している。2年契約も今年で最終年。“白鳥”に生まれ変わろうとしている彼は名誉挽回できるか」

 首位ヤクルト・スワローズと8.5ゲーム差にまで詰めている阪神。そんな好調のチームにあって、今のロハスJr.の存在は頼もしいかぎりだろう。はたして、32歳の助っ人戦士はこのままシーズン終了まで調子を維持できるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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