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高校野球

大阪桐蔭・松尾は歴代2位タイまであと1本! 清原和博ら強打者たちが居並ぶ甲子園通算本塁打ランク<SLUGGER>

筒居一孝(SLUGGER編集部)

2022.08.16

長い甲子園の歴史の中でも屈指の打棒を誇る松尾。果たしてこの大会で歴代2位タイの通算6本塁打に並べるだろうか。写真:滝川敏之

長い甲子園の歴史の中でも屈指の打棒を誇る松尾。果たしてこの大会で歴代2位タイの通算6本塁打に並べるだろうか。写真:滝川敏之

 大阪桐蔭高の捕手・松尾汐恩が8月14日の聖望学園高戦で2打席連続本塁打を放ち、甲子園通算本塁打を歴代4位タイの5本とした。あと1本出れば歴代2位タイに並ぶが、果たして16日の準々決勝で快挙は見られるか。ここでは、甲子園通算本塁打ランキングを紹介しよう。

▼4位タイ 5本
香川伸行(浪商/捕手):春2本・夏3本
鵜久森淳志(済美/外野手):春2本・夏3本
平田良介(大阪桐蔭/外野手):春1本・夏4本
森友哉(大阪桐蔭/捕手):春1本・夏4本
藤原恭大(大阪桐蔭/外野手):春2本・夏3本
松尾汐恩(大阪桐蔭/捕手):春2本・夏3本

 5本はこれまでに松尾を含め6人が記録しており、うち5人が大阪代表の高校から出ている。“ドカベン”の愛称で親しまれた香川は、1979年春のセンバツで1回戦でバックスクリーンへ飛び込む特大の甲子園第1号。同年夏には史上初の3試合連続本塁打も記録し、当時の通算最多記録を樹立した。

 その後も錚々たるスラッガーがこの記録に並んだが、とりわけ圧巻だったのが平田。2005年の夏の準々決勝、東北高戦では、寝違えて首が回らない状態から力みのないスイングで、現在も大会タイ記録となる1試合3本塁打を叩き込んだ。
 
▼2位タイ 6本
桑田真澄(PL学園/投手):春2本・夏4本
元木大介(上宮/内野手):春4本・夏2本
中村奨成(広陵/捕手):春0本・夏6本

 松尾があと1本と迫る通算6本塁打は3人が並ぶ。投手ながら清原和博に次ぐスラッガーとして打線を牽引した桑田は、まだ15歳だった83年夏の大会から2本塁打。84年春にも2本、同年夏と85年夏に1本ずつ放り込んだ。

 その一方で、元木がこの順位にいるのを意外に思う人もいるだろう。プロでは長打力ではなく隠し球などの奇策を得意とすることから“クセ者”の異名をとった元木だが、センバツでは通算最多タイの計4本塁打を放つなど、高校時代はスラッガーとして注目されていたのだ。

 また、中村も3年夏(17年)の甲子園で一気に6本を量産。3試合連続弾、2度の1試合2本塁打などで後述する清原の大会記録を塗り替えるとともに、19安打(タイ)、17打点も史上最多と、歴史に残る猛打で一躍脚光を浴びた。ただ、プロではいまだ通算2本塁打にとどまり、パワーの開花が待たれる。

▼1位 13本
清原和博(PL学園高/内野手):春4本・夏9本

 2位に2倍以上の差をつけてトップに君臨するのが、誰もが認める高校野球史上最強スラッガーの清原だ。1年夏から強豪・PL学園の4番を任された清原は、2年時までに6本を甲子園球場のスタンドに叩き込んだ。

 集大成となったのが、当時の大会記録となる5本を打った85年夏の甲子園だ。準決勝の甲西戦で2打席連続本塁打を放つと、決勝の宇部商戦でも2打席連発。全国制覇を大きく手繰り寄せた猛打に、この試合を実況していた朝日放送の植草貞夫アナウンサーは思わず「恐ろしい! 甲子園は清原のためにあるのか⁉」と絶叫した。

 高校生離れした猛打はプロでも1年目から発揮され、高卒1年目にして31本塁打の新人最多タイ記録を樹立。ホームラン王のタイトルは1度も獲得できなかったが、歴代5位の通算525本塁打を放つなど、球史に残るスラッガーとして長く活躍した。

文●筒居一孝(SLUGGER編集部)

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