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「エンジェルスには何の感情もない」衝撃の解任劇から2か月半。現地紙が伝えた名将マッドンの近況<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.08.21

日本でも大きな話題となったマッドン監督の解任。68歳の名将に雪辱のチャンスは訪れるだろうか。(C)Getty Images

日本でも大きな話題となったマッドン監督の解任。68歳の名将に雪辱のチャンスは訪れるだろうか。(C)Getty Images

 現地時間8月20日に『Tampa Bay Times』紙が、今年6月にエンジェルスの監督を解任されたジョー・マッドンの近況を伝えた。

 最優秀監督賞3度の実績を誇る名将は、野球と無縁の夏を過ごすのは、プロ入りから47年目にしてこれが初めて。生まれ故郷のペンシルベニア州ヘイゼルトンで朝5時半に起床、夜は9時~9時半にはベッドに入る健康な毎日を過ごしている。友人との会食やゴルフを楽しみつつ、90歳になる母の看護もこなしているという。

 エンジェルスの選手やコーチ陣とは今もやり取りを続けているそうだが、球団組織全体に対しては「何の感情もない」とバッサリ。解任と同時に「チームへの帰属意識をすべて断ち切った」と、現役時代を含めて30年以上も仕えてきたエンジェルスに対して複雑な思いを吐露した。
 
 満塁での敬遠指示や大胆な守備シフトなど、型破りな采配で知られたマッドン。エンジェルスの監督を解任された直後、フロントオフィスが試合の采配にまで介入する昨今の風潮について苦言を呈していたが、この記事でも「GMやデータ部門の責任者がユニホームを着てダグアウトに入ればいい」と舌鋒鋭く批判。ペリー・ミナシアンGMとの関係がかなり悪化していたことを改めて感じさせた。

 現在68歳のマッドン。今後の現場復帰についても意欲を示しつつ、再びメジャーで指揮を執る条件として「監督に十分な権限が与えられること」を挙げている。「アナリティクス一辺倒ではダメだ。編成部門は(データと現場の声の)両方を深く理解しなければいけない」。

 かつて万年最下位のレイズをワールドシリーズに導き、カブスに108年ぶりの世界一をもたらした名将に“最後のチャンス”を与えるチームは今後出てくるだろうか?

構成●SLUGGER編集部

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