大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）の最終打席で起きた“珍場面”が一部で話題だ。

　現地時間８月27日、大谷は敵地で行なわれたトロント・ブルージェイズ戦に「３番・DH兼投手」として先発。７回（109球）、被安打２、奪三振９、無失点と好投し、今季11勝目（８敗）をマーク。打っては２打数無安打ながら２四球とチームのチャンスを広げた。

　この試合で、大谷本人を含めて会場が困惑に包まれたのが、１点リードで迎えた８回１死一塁の場面だ。相手２番手右腕イミ・ガルシアと対峙した背番号17は、フルカウントからの９球目でタイムを要求。しかし、球審がタイムを認めず。すでに投球モーションに入っていたガルシアはそのまま投球。ボールは高めに外れて四球となった。
  　一塁にいたデビッド・フレッチャーは盗塁に成功。すかさず相手ベンチは審判に抗議を申し出たが、判定が覆ることはなかった。これにはエンジェルスの地元紙『Orange County Register』のジェフ・フレッチャー記者は、実際の映像を共有したうえで、「これは面白かった」と反応を示している。

　同記者は「オオタニがタイムをかけてボックスから出たが、審判はそれをコールしなかった」と状況説明を続け、「カウント３-２からの投球だった。それがボールでオオタニはラッキーだった」と公式ツイッターでコメント。大谷も思わず苦笑いを浮かべた珍しいシーンだった。

　なお、試合はエンジェルスが２対０で快勝。12対０だった前日に続き、２試合連続の完封勝利を収めている。

構成●THE DIGEST編集部

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