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「オオタニは熾烈な賞レースでモチベーションを高めている」佳境のア・リーグMVP争い、上昇気流に乗る大谷翔平の“歴史的”二刀流に米メディア注目!

THE DIGEST編集部

2022.09.02

次々と異次元の記録を打ち立てる大谷。2年連続のMVP獲得なるか。(C) Getty Images

次々と異次元の記録を打ち立てる大谷。2年連続のMVP獲得なるか。(C) Getty Images

 白熱さを増しているアメリカン・リーグのMVP争い。

 その渦中の2人、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平とニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジが直接対決で顔を合わせた3連戦は、エンジェルスが2勝1敗で勝ち越した。
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 現在ア・リーグ西地区4位のエンジェルスと、同東地区で堂々トップに立つヤンキースとの対決だけあって、後者の圧勝を予想していた人も多いはずだ。そんな中、エンジェルスが3戦を通じて粘り強く食い下がり、そして最終日にはヤンキースのエース、ゲリット・コールを打ち砕いた大谷の逆転3ランホームランはヤンキースに屈辱を与えるのに十分な一撃だっただろう。

 では、このシリーズでの2人のMVP候補の戦いはどうだったのだろう。大谷はこの3連戦で2本塁打、5打点を記録。一方、ジャッジは2本塁打、4打点を記録し、31日には通算50本目のホームランを放った。

 米メディアは『CLUTCH POINTS』は「昨シーズン、オオタニがトロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.と対決したように、ア・リーグMVPレースはレギュラーシーズンの最後の1カ月で決着がつくことになる。オオタニは、この緊迫した賞レースの中で、多くのモチベーションを獲得している」と述べている。
 
 確かに昨年はゲレーロJr.との戦いは最後の1か月が勝負だった。昨年8月29日時点で大谷の本塁打数は41本、ゲレーロJr.は36本で5本の差があったが、最終的に大谷が46本、ゲレーロJr.が48本と、後者が9月にホームランを量産し、逆転している。しかしながら、昨季の後半、大谷は敬遠の嵐に見舞われ、ほとんど打たせてもらえなかったという事実もあるのだ。一方今季は8月に、打率.333、7本塁打は月別の最高成績をマーク。まさしく上昇気流に乗っている。

 そして大谷はメジャー5年目にして、“歴史”を刻み続けている。ヤンキース3連戦の最終日に放った3ランホームランは今季30本目となり、史上初めて1年で30本塁打と10勝を達成した選手となった。また、現地1日時点で、本塁打30本はリーグ3位であり、82打点は同5位。投手として11勝は同7位、さらに奪三振率12.38は堂々のトップで、防御率2.67も規定投球回に達すれば6位に相当する。投打にわたりハイレベルな成績を残しているのは言うまでもない。

 一方のジャッジも今季様々な偉業を達成し、1961年に当時ヤンキースに所属していたロジャー・マリスが打ち立てたア・リーグ史上1シーズンの最多本塁打記録(61本)の更新にも迫っている。

 エンジェルスは2日(現地時間)よりヒューストン・アストロズと本拠地での3連戦、ヤンキースは敵地でのタンパベイ・レイズ戦が待っている。ヤンキースは現在、アメリカン・リーグ東地区の首位で、2位レイズに6.0ゲーム差としている。さらなる激戦が予想されるハイレベルなMVP候補二人の戦いに、今後も注目していきたい。

構成●THE DIGEST編集部
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