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MLB

「馬鹿げた議論だ」チーム成績を加味するMVP論争に米アナリストが意見! 大谷翔平とジャッジの「ベストが選ばれるべき」

THE DIGEST編集部

2022.09.03

大谷(左)とジャッジ(右)。両者のMVP争うは現地でも小さくない話題となり、あらゆる意見が示されている。(C)Getty Images

大谷(左)とジャッジ(右)。両者のMVP争うは現地でも小さくない話題となり、あらゆる意見が示されている。(C)Getty Images

 あらゆる娯楽が提供された今季のメジャーリーグも、残すところ約1か月となり、必然的に個人タイトルの行方は注目度が高まっている。そのなかで一騎打ちの様相を呈してきているのが、ア・リーグのMVPだ。

 目下、トップを争っているのが、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。

 ともに今季に歴史的なパフォーマンスを披露している。現在ア・リーグ新記録の63本ペースで本塁打を量産するジャッジは、現地8月29日に行なわれたエンジェルス戦で、ヤンキース史上3人目の年間50号に到達。一方で大谷は今月10日にベーブ・ルース以来104年ぶりとなる「シーズン2桁本塁打&2桁勝利」を達成。さらに今月30日には、史上初となる「シーズン30本塁打&2桁勝利」もやってのけた。

 どちらの活躍も甲乙つけがたいほど図抜けている。しかし、米メディアでは「真のホームラン記録」とされるロジャー・マリスの年間61本を抜こうとしているジャッジが優勢と見る向きがある。実際、ラスベガスに拠点を構えるオッズメーカー『Vegas Insider』の最新オッズもヤンキースの主砲が-1200なのに対し、大谷は+600と差は明確だ。

 そうしたジャッジが推挙されるなかでよく聞かれるのが、「ヤンキースは地区首位だ」という声だ。今季に球団ワーストの14連敗を喫したエンジェルスが、地区首位に立つヒューストン・アストロズから28ゲーム差をつけられている現状から「大谷のパフォーマンスはチーム成績に影響していないのではないか」というわけだ。
 
 だが、あくまで“現状”にフォーカスした場合、あながちそうではない。というのもヤンキースは7月19日のオールスター戦以降で15勝25敗と大きく負け越し。かたやエンジェルスは17勝22敗。決して好成績とは言えないが、少なくともヤンキースは上回っている。

 この両軍の“今”にフォーカスし、MVPレースに意見する現地識者もいる。米放送局『FOX Sports』でアナリストを務め、「大谷マニア」としても知られているベン・バーランダー氏は自身のツイッターで、次のように論じた。

「MVPはチーム成績も重要だと主張する人たちへ。シーズン中にチームが15勝25敗になっている選手にMVPを本当に許すのか? 文字通りにベストプレーヤーが選出されるべきなんだ。ジャッジならジャッジ。ショウヘイならショウヘイで。チーム成績がどうかというのは馬鹿げた議論でしかない」

 空前絶後のハイレベルな争いとなっている今季のア・リーグMVPレース。はたして、最後に名誉ある賞を手にするのは一体誰なのか。残すところ約1か月となったレギュラーシーズンにおけるジャッジと大谷のプレーから目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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