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プロ野球

ロハスJr.、月間打率.063の再スランプ。韓国メディアは“電撃復帰”の可能性を分析「起用法も彼に不利な点があった」

THE DIGEST編集部

2022.09.11

夏場はとにかく“打ちまくった”ロハス。しかし、その打棒はふたたび鳴りを潜めている。写真:鈴木颯太朗

夏場はとにかく“打ちまくった”ロハス。しかし、その打棒はふたたび鳴りを潜めている。写真:鈴木颯太朗

 激しい争いが繰り広げられたペナントレースも終盤に入ったNPB。リーグ優勝はもちろん、クライマックスシリーズ進出、さらにタイトルレースと話題が尽きないなかで、にわかに話題が出始めているのが、来シーズンに向けた動きだ。

 各球団が水面下で様々な動きを見せるなかで、小さくない注目を集めているのが、阪神の助っ人であるメル・ロハスJr.の動向だ。

 鳴り物入りで日本球界に飛び込んできた32歳は、入団2年目の今季も浮き沈みが多かった。

 春先から初夏にかけては低調なパフォーマンスに終始。7月末の時点で打率.200、本塁打4本、OPS.685と目立った数字を残せずに二軍降格も経験した。しかし、8月4日に大山悠輔と北條史也の新型コロナウイルス陽性判定(※すでに両名とも回復)を発表されて一軍でチャンスを得ると“覚醒”。月間打率.328、4本塁打、長打率.574、出塁率.400、OPS.974と、チームの借金返済にも貢献した。

 そうしたなかで、ラストスパートをかけたい9月に入り、ふたたび成績は低迷。打率.063(16打数1安打)、出塁率.118、長打率.125と、まるで人が変わってしまったかのように、打てなくなってしまったのだ。
 
 打撃不振は守備のリズムも崩す……。もとより守備力は優れた方ではないが、今月9日のDeNA戦では、平凡なレフトフライをまさかの落球。敵地に詰めかけた虎党からもため息が漏れた。

 夏場の好調時は十分に戦力になっていた。一方で波の激しさは否めない。この評価が分かれるロハスJr.の現状は、彼がかつて活躍した韓国球界でも注目されている。韓国のスポーツポータルメディア『MK』は、「ロハスはかつてシーズンMVPに輝き、球団の黄金期を支えた」とし、古巣KTウィズ関係者のコメントを紹介している。

「彼の不振は野球の技術面だけが問題ではない。日本文化への適応問題もあっただろうし、起用法も彼にとって不利な点があったのではないか。いずれにしても、あらゆる側面から分析しなければいけない」

 ロハスJr.の今後については「今のスランプ状態を見ても日本であれば減俸は避けられない。大幅にカットされるのであれば、いい思い出を多く残してきた韓国への復帰も選択肢のひとつになる」と訴えた『MK』。今季終了後に阪神と契約満了を迎える32歳の助っ人の決断やいかに――。

構成●THE DIGEST編集部

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