シカゴ・カブスの鈴木誠也は現地時間９月14日、敵地でのニューヨーク・メッツ戦に「２番・右翼」で先発出場した。この日は第１打席から四球で出塁し、初回の６得点につなげ、チームの６対３の勝利に貢献した。

　また、７回表の第４打席では、メッツの４番手、右腕のトレバー・メイの95マイルの速球をセンター前にはじき返しており、このヒットで鈴木は４試合連続での安打をマーク。チームも、ナ・リーグ東地区首位を走るメッツを鮮やかにスウィープ、７月以来となる３連勝を記録している。

【動画】地元シカゴも熱狂！ 鈴木誠也がバックスクリーン右へ今季13号ホームラン！ 　レギュラーシーズン残りの試合がわずかとなる中で、もはや現在のカブスのラインナップから欠くことのできない存在となった鈴木。米国メディアからも、自らの実力で地位を固めつつある日本人ルーキーに賛辞が送られている。

「調整期を終えたセイヤ・スズキ、2023年に向け準備万端」
　そう銘打たれたトピックを配信するのは、シカゴを拠点にカブスの情報を扱う『Cubbies Crib』だ。

　同メディアはその中で「今月ここまで、自己最多タイとなる４本塁打まであと１本と迫っているスズキは、あらゆる面でプレーに対する探求心が強く、同僚、関係者からも注目を集めている」と、チーム内での存在をそう評している。

　さらに「彼は堅実な打球スキルと平均以上のスピードを披露しており、この１年間、様々な形でゲームに影響を与えたことは間違いない」と今季のプレーを振り返っており「2023年、カブスはより競争力のあるチームになるはずであり、そのためには、この日本生まれの外野手が、チームのために大きな役割を果たす必要がある」として来季への見込みを綴った。

　その上で「これはスーパースターレベルのパフォーマンスではないが、フィールド上だけでなく、日本以外の国での生活も初めて経験したこと、そして今シーズンを締め括るためフィジカル、メンタルをフル回転させていることを考えると、来シーズン、この男はさらに大きな働きを見せるはずだ」として、今季の奮闘が２シーズン目に活かされるものと見解を示している。

　13日の試合ではメッツの先発、2018年のサイ・ヤング賞投手、ジェイコブ・テグロムの前に３三振と完璧に抑えられるなど、今もなおメジャーの洗礼を受け続けている印象も強い。しかし、トピックの通り、プレーへの真摯な取り組みは周囲にも伝わっている。日々、成長を遂げる背番号27への期待はさらに高まるばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部
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