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ジャッジ推しのNY紙敏腕記者の“MVP論”に非難の声は止まず! 米識者は「なぜわざわざ敵対するんだ?」と異論

THE DIGEST編集部

2022.09.17

ハイレベルなMVP争いを繰り広げるジャッジ(左)と大谷(右)。だが、デッドヒートを続ける本人たちの想いとは裏腹に、レースの行方を巡る論争はあらぬ方向に向いている。(C)Getty Images

ハイレベルなMVP争いを繰り広げるジャッジ(左)と大谷(右)。だが、デッドヒートを続ける本人たちの想いとは裏腹に、レースの行方を巡る論争はあらぬ方向に向いている。(C)Getty Images

 あらゆる意見が飛び交い、論争が日を追うごとに激しさを増している。今季のア・リーグMVPレースに対するものだ。

 毎年のように高い注目度を誇る同レースだが、今年は一騎打ちの様相を呈している。現在、トップを争うのは、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。

 両雄の凄まじい活躍がゆえに甲乙はつけがたい。ヤンキースの右打者ではシーズン史上最多の57本塁打を打つジャッジは、往年の大打者ロジャー・マリスのア・リーグ年間本塁打記録(1961年の61本)超えを射程圏に捉えている。一方の大谷はMVPとなった昨季に続いて二刀流で安定感のあるパフォーマンスを披露。8月には史上初となる「シーズン30本塁打&2桁勝利」の金字塔を打ち立てた。

 ともにヒストリカルな結果を残している。それだけに両者を推す声は根強く、現地メディアやSNSではあらゆる議論に発展。「ジャッジこそ」「大谷こそ」という意見は飛び交っている。

 そうしたなかで、いわゆる“ジャッジ派”の記者が投げかけた意見が波紋を広げている。ヤンキースの地元紙『New York Post』の敏腕記者であるジョン・ヘイマン氏が自身のコラム内で、こう説いたのだ。
 
「カリフォルニアの市民が『東海岸の贔屓があり、オオタニがMVPを手にするうえでは真剣な問題だ』と訴えていると聞いた。だが、現在の投票システムにそんな偏ったものなんて存在はしない。そもそも今年はジャッジ以外に投票する理由がない」

「カリフォルニアの人々が、オオタニが再び受賞するべきだと主張するのは的外れだ。そうでないにしても、現行の投票システムに東海岸贔屓があると主張するのは、まったくありえない」

「投票者や私がうんざりしているのは、意味のあるゲームに勝たずして、すべてのタイトルを獲得し続けているときにだけ発せられる東海岸贔屓という主張だ」

 さらにコラム内で「アナハイムは実際には都市ですらなく、遊園地とおふざけのモーテルが無限に広がる遊び場だ」と辛辣に皮肉ったヘイマン氏。もはやMVPとは関係なく、エンジェルスの本拠地を見下した“炎上”狙いとも取れる内容だけに、非難の声が上がった。

 ロサンゼルスのラジオ局『KLAA』の番組でコメンテーターを務めるトレント・ラッシュ氏は、自身のツイッターで次のように訴えた。

「これは東海岸贔屓がないと主張してきた彼(ヘイマン氏)が、これまでに掲載したどのコラムの中でも一番の偏見がある内容だ」

「あなたはジャッジに投票したいのだろう? だったらそうすればいい。私は反対するが、それは楽しい議論なはずだ。なぜ、わざわざ敵対するんだ?」

 一部でヘイマン氏のような主張も目立ち始め、議論はあらぬ方向に逸れ始めている。それだけジャッジと大谷のハイレベルなんだとも言えるが……。

構成●THE DIGEST編集部

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