専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

ダルビッシュ有の“完全投球”を阻んだ3球連続辛口判定が物議! 現地実況も「うわーッ。何かの冗談だろ」と嘆き

THE DIGEST編集部

2022.09.19

安定感のあるピッチングで勝利を手にしたダルビッシュ。しかし、試合後には彼に対する辛口なジャッジが波紋を広げた。(C)Getty Images

安定感のあるピッチングで勝利を手にしたダルビッシュ。しかし、試合後には彼に対する辛口なジャッジが波紋を広げた。(C)Getty Images

 36歳のベテラン戦士が米球界で安定感抜群のピッチングを見せつけた。

 現地時間9月18日、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手は、敵地でのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発登板。6回(94球)投げ、被安打1、1四球、無失点の好投。自身5連勝で15勝目(7敗)を挙げた。

 序盤から快調に飛ばし、つけ入る隙を与えなかった。94球のうち70球に当たる驚異のストライク率74.4%をマークした右腕は、今季リーグ最多の23度目のQS(クオリティースタート)を達成。パドレスを率いるボブ・メルビン監督が「ユウは今日もファンタスティックだった」と絶賛したように、ダルビッシュのピッチングはダイヤモンドバックス打線を封殺した。

 そんなダルビッシュの快投にあって、小さくない物議を醸すシーンもあった。それは、パドレスが4-0とリードした5回1死無塁の場面だ。
 
 そこまで一人の走者も許さない完全投球を見せつけていたサムライ右腕は、左打者のケテル・マーテイを打席に迎え、カウント1-1と投げ進めていた。しかし、ここで流れが変わる。3球目に投げた外角高めのカットボールはボール判定。続けざまに投じたカットボールは外角低めいっぱいに決まるが、これもボールとジャッジされてしまう。

「えっ?」。マウンド上で少し驚いたような仕草を見せたダルビッシュ。気を取り直してカウント1-3から投じた内角いっぱいへのカットボールも、三度ボールに。結局、四球となってパーフェクトピッチが阻まれる形となった。

 MLBの公式チャートで見ても、本人の驚いた表情が物語るように3球ともストライクゾーン内に収まっている。ゆえにアレックス・マッケイ球審のジャッジには懐疑的な声が上がった。試合中継をしていた現地のコメンタリーが「うわーッ。おい、ちょっと待ってくれ。これは何かの冗談だろ?」と嘆いた。

 この球審の手厳しい判定にも動じずきっちりとスコアボードに「0」を刻んだダルビッシュ。メジャーで培われたメンタルの強さを感じずにはいられない。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「正気の沙汰じゃない!」大谷翔平の“規格外”の投球に反響止まず! 米記者たちが「本当に凄い男だ」と感嘆

【関連記事】大谷翔平、MVPを占う指標も伸ばす快心の13勝目! 米識者はサイ・ヤング賞の可能性を指摘「もう言い訳はやめないか?」

【関連記事】なぜそこまで大谷翔平をMVPに推すのか?米メディアが「オオタニがジャッジに勝つ」と断言する3つの理由
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号