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プロ野球

FA“超目玉”の楽天・浅村栄斗を獲得すべき球団はここだ!ポジション、攻撃力、資金および熱意の3点から識者が徹底解説

出野哲也

2022.09.22

勝負強い浅村。頼れる31歳の去就が注目されている。写真:THE DIGEST写真部

勝負強い浅村。頼れる31歳の去就が注目されている。写真:THE DIGEST写真部

 楽天の浅村栄斗がFA権を取得した。今季も27本塁打、83打点はいずれもリーグ2位(9月20日現在)と、二塁手としては規格外の打撃は健在。来季32歳とまだ第一線で働ける年齢だが、年俸が推定5億円という金銭面で及び腰になる球団も少なくなさそうだ。浅村を獲得すべき球団、最もフィットする球団はどこか。ポジション、攻撃力、資金および熱意の3点から検討し、入団の可能性も探ってみよう。

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ヤクルト(フィット×、可能性×)
ポジション×
攻撃力×
資金および熱意×

 浅村をまったく必要としない唯一のチームだ。二塁には山田哲人、一塁にホセ・オスナがいて、得点力もリーグトップ。山田と7年40億円の契約中である上、村上宗隆も年俸大幅アップは間違いなく、これ以上の出費は避けたい事情もある。

DeNA(フィット△、可能性×)
ポジション×
攻撃力△
資金および熱意△
 
 得点はリーグで下から2番目とあって、浅村がいれば助けになるのは間違いない。だが二塁は牧秀悟がいて、一塁のネフタリ・ソトもまだ契約が残っている。縁の薄い浅村より、野手を補強するなら日本復帰の可能性がある筒香嘉智のほうだろう。

阪神(フィット◎、可能性◎)
ポジション◎
攻撃力〇
資金および熱意◎

 大阪生まれということもあり、浅村が移籍を決意するなら一番の候補だ。レギュラーだった糸原健斗が攻守に精彩を欠き、二塁は大きな穴の開いた状態。チーム打率最下位の攻撃陣にはまたとない梃入れになる。

広島(フィット×、可能性×)
ポジション×
攻撃力×
資金および熱意×

 チームの顔と言うべき菊池涼介が二塁にいて、一塁のライアン・マクブルームも打線の中軸を担っている。攻撃力不足というわけでもなく、そもそもFAに熱心でないチームが、大金を費やして浅村を取るとは考えにくい。
 
巨人(フィット△、可能性△)
ポジション△
攻撃力△
資金および熱意〇

 大物FAの話題で必ず名前の上がるチーム。一塁に中田翔、二塁には吉川尚輝がいるが、遊撃手としては苦しくなってきた坂本勇人をコンバートし、その後釜に吉川を据えて二塁を空けることは可能。強化したいのは野手より投手だが、あわや最下位という屈辱の年を送っただけに、なりふり構わぬ補強に出る可能性はある。

中日(フィット◎、可能性△)
ポジション◎
攻撃力◎
資金および熱意×

 セ・リーグで一番浅村の力を欲している。1試合平均で3点未満の貧打線であり、阿部寿樹が三塁へ移った二塁には石垣雅海らが起用されている状態。いつでも浅村が入ってこられるのだが、いかんせん高額FAに手を出せるほどの資金がなさそうだ。
 
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