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MLB

「まさに前人未到なんだ!」ダブル規定到達の偉業に迫る大谷翔平にエ軍2大レジェンドが最敬礼!「ただただ信じられない」

THE DIGEST編集部

2022.09.30

投打で異次元の活躍を続けている大谷。当たり前のように凄まじいパフォーマンスを見せつける偉才にレジェンドも賛辞を惜しまない。(C)Getty Images

投打で異次元の活躍を続けている大谷。当たり前のように凄まじいパフォーマンスを見せつける偉才にレジェンドも賛辞を惜しまない。(C)Getty Images

 現地時間9月28日、敵地でのトロント・ブルージェイズ戦でニューヨーク・ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジは今季61号をマーク。60号の大台到達から8試合ぶりの一発で、1961年にロジャー・マリスが打ち立てたアメリカン・リーグ記録に並んでみせた。

 すでにMVPレースも一歩リードしていた印象もあるが、この文字通りの歴史的な一発によって、大きく手繰り寄せた感は強い。しかし、そんなジャッジと一騎討ちの様相を呈する争いを繰り広げてきた大谷の価値が損なわれるかと言えば、もちろんそうではない。現地9月29日に行なわれるオークランド・アスレティックス戦で、今季27度目の“リアル二刀流”が予定されている偉才は、“史上初”の投打両方での規定数到達の期待が懸かっている。

 達成すれば、ジャッジに負けず劣らずのアピールとなるのは必至だ。というのも、いわゆる「近代メジャー」と言われるようになった1901年以降でダブル規定到達者はゼロ。あの“野球の神様”ベーブ・ルースですら成しえなかった偉業をやってのけるのである。

 29日の試合を含めて、残り登板予定数は2。そのなかで9イニングの消化が求められる大谷だが、今季26登板で15QS(クオリティースタート。先発投手が6イニング以上を投げて自責点を3以内に抑えること)をマークしている右腕ならば、到達の可能性は高い。

 偉業への期待感が高まるなかで、その価値があらためて評価されている。現地9月27日に地元放送局『Bally Sports West』のハイライト番組に登場した元エンジェルスのティム・サーモンとギャレッド・アンダーソンは揃って大谷を称えた。
 
 まず、「まさに前人未到で、本当に素晴らしいと思う」と語りだしたのは、サーモンだ。エンジェルスがワールドシリーズ制覇をやってのけた2002年の絶対的主砲は、さらにこう続ける。

「あと残り2試合で16勝まで勝ち星を伸ばす可能性もある。16勝だよ!? 16勝に35本塁打(実際は34本)以上と100打点も間近だ。200奪三振だってもうやってる。彼は間違いなくMVPに値するだけの大きなアピールはしていると思うね」

 これに続いたのが、アンダーソンだ。サーモンと同じく球団屈指のレジェンドは、「僕が今年、一番注目していたのは、彼のコンディションがどうなっているのかってことだ」と語りだし、次のように二刀流戦士に脱帽した。

「僕は現役時代に色々な偉大な投手たちとプレーしてきた。彼らは皆、登板の間にハードなトレーニングを重ねていたよ。でも、ショウヘイのどこにそんな時間があるんだい? これって本当に凄いことだと思うんだ。毎日DHとしてプレーして、週に1回は投げて、またプレーする。これを誰もが当たり前のように話しているが、私には理解できない。彼のやってきたことはただただ信じられない」

 MLB史にも残るレジェンドが揃って、「間違いなく衝撃的」(サーモン)、「MVPを獲るべきだと思う。これは元選手として率直な意見だ」(アンダーソン)と賛辞を口にした大谷の二刀流。ジャッジとの争いが白熱するなかで、彼の価値もまた高まりを見せているのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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