今季最後の本拠地マウンドで“偉才”が躍動した。ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平だ。

　現地時間９月29日、本拠地オークランド・アスレティックス戦に「３番・DH兼投手」で先発登板した大谷は、８回２死までノーヒットノーランを継続する快投を見せ、８回（108球）、無失点、被安打２、10奪三振。チームを４対２の勝利に導き、自身５連勝となる15勝目（８敗）を手にした。

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　これで、史上初の投打規定到達まで残り「１」と迫った大谷。アーロン・ジャッジ（ニューヨーク・ヤンキース）とのアメリカン・リーグMVP争いに関しては、現在もさまざまな意見が飛び交っているが、今回の活躍が２年連続の受賞に向けてさらなるアピールとなったのは間違いないだろう。

　MLB公式サイトによると、エンジェルスの指揮を執るフィル・ネビン監督代行は、試合後に大谷のハイパフォーマンスについて、「アメージングだ！」と感嘆したうえで、「彼がフィールドに立てば、打席の中にいても投球しても、毎回このようなことが起こると期待してしまうんだ」とコメントしている。
  　さらに「これでMVPを巡る議論がもっと面白くなったのは、間違いないだろう」と続けると、「今夜、彼がやったのは信じられないことだ」と絶賛の言葉を列挙。「たくさんの球種を駆使していたし、（ショーン・）マーフィーへのツーシームは嫌になってしまうほどよかった」と投球内容を振り返った。

　この日の大谷は打っても４打数２安打１打点と活躍し、今季40度目のマルチ安打をマーク。14日のクリーブランド・ガーディアンズ戦から続く連続試合安打を自己最長「14」に伸ばしている。シーズン終盤も勢いが止まらない二刀流の“規格外ぶり”には、ただただ驚かされるばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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