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プロ野球

FA“超目玉”の西武・森友哉を獲得すべき球団はここだ! ポジション、攻撃力、資金および熱意の3点から識者が徹底解説

出野哲也

2022.10.02

チームの正捕手として投手陣を好リードする森。肩でも存在感を示す。写真:滝川敏之

チームの正捕手として投手陣を好リードする森。肩でも存在感を示す。写真:滝川敏之

 今オフのFAで目玉の一人となりそうなのが、西武の森友哉である。2019年には首位打者を獲得するなど、捕手としては破格の打力の持ち主で、まだ27歳とFA選手としては異例の若さでもある。

 仮に森がFAを宣言した場合に、獲得すべき球団、最もフィットする球団はどこか。ポジション、攻撃力(強化の必要性)、資金および熱意の3点から検討し、入団の可能性も探ってみよう。

【動画】驚異的フルスイング!森友哉が逆方向に放った“8号”をチェック

ヤクルト(フィット×、可能性×)
ポジション×
攻撃力×
資金および熱意×

 リーグ屈指の捕手である中村悠平は3年契約の1年目で、後継者として内山壮真も育っている。わざわざ森を取りにいく意味はなく、入団の確率は限りなくゼロに近い。

DeNA(フィット◎、可能性〇)
ポジション◎
攻撃力△
資金および熱意〇

 最も捕手に苦しんでいるチームの一つ。レギュラーに一番近い嶺井博希でも打率.203、OPS.531(10月1日現在)とあって、例年に比べて不調でもなおOPS.720の森とは比較にならない。若手も伸び悩み気味で、森獲得への障害はほとんどない。

阪神(フィット△、可能性△)
ポジション△
攻撃力〇
資金および熱意〇

 梅野隆太郎と坂本誠志郎で守備面は心配ないが、ともに打力は弱く、捕手の攻撃力はリーグ最下位。しかし、梅野と3年契約を結んだばかりで、森を獲得するとなると無計画の謗りは免れない。森自身が阪神入りを熱望するなら話は別だが、西勇輝、岩崎優ら自軍のFAの慰留、および浅村栄斗らがFAになる二塁手の補強が優先と思われる。

広島(フィット×、可能性×)
ポジション×
攻撃力×
資金および熱意×

 會澤翼の衰えは否めないが、控えに磯村嘉孝がいて、中村奨成も外野から捕手に再コンバートされた。資金的にも森の獲得に向かう可能性は極めて低い。
 
巨人(フィット△、可能性△)
ポジション△
攻撃力△
資金および熱意〇

 強肩強打の持ち主ながら、リード面で批判が絶えない大城卓三と、逆に守備の評価は高いがまるで打てない小林誠司のコンビが主にマスクを被っている。もっとも、森も守備で名高い選手ではなく、しかも今季の打撃成績に至っては大城を下回る。それほどグレードアップになるとは思えず、山瀬慎之助を育てるほうが賢明ではないか。

中日(フィット×、可能性×)
ポジション×
攻撃力◎
資金および熱意×

 リーグ最弱の得点力を解消するには、森のバットは間違いなく魅力的。一方で木下拓哉が正捕手として定着しており、森を取っても外野で使うしかないか。資金面も含めて現実的ではなさそうだ。
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