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MLB

42歳プーホルスが通算702本塁打!感無量のレジェンドにカ軍指揮官は「今でもみんなを驚かせ続けている」と賛辞

THE DIGEST編集部

2022.10.03

パイレーツ戦の3回にソロ本塁打を放ったプーホルスは、カーディナルスのベンチに向かってハートマークを作った。(C) Getty Images

パイレーツ戦の3回にソロ本塁打を放ったプーホルスは、カーディナルスのベンチに向かってハートマークを作った。(C) Getty Images

 42歳の大ベテランに、また一つ歴史的な記録が刻まれた。

 現地時間10月2日。今シーズン限りで現役を引退するセントルイス・カーディナルスのアルバート・プーホルスが本拠地で行われたピッツバーグ・パイレーツ戦に「3番・一塁」で先発出場。3回の第2打席に今季23号ソロ本塁打をバックスクリーンに弾き返し、通算本塁打を702本に伸ばした。

 本拠地ブッシュ・スタジアムは最高潮に盛り上がり、プーホルスをスタンディングオベーションで迎えた。ダイヤモンドを1周し終えると、プーホルスはベンチに向かって両手でハートマークを作るジェスチャーを示し、右手でヘルメットを掲げてファンに敬意を表した。さらに、この日は3打点を挙げ、通算打点数を「2214」に伸ばし、“野球の神様”ベーブ・ルースを抜きMLB歴代通算2位に浮上した。

 プーホルスは 2001 年にカーディナルスでMLBのキャリアをスタート。デビュー1年目で161試合に出場し、打率.329、37本塁打、130打点の驚異的な数字を残し、満票で新人王に選出。そこから12年連続で30本塁打以上を記録するなど、メジャー屈指の強打者として実績を残し、2012 年にロサンゼルス・エンジェルスに移籍した。

 新天地では度重なる故障に悩まされながらも数字を積み上げ、2018年から21年途中までは大谷翔平とも一緒にプレー。ロサンゼルス・ドジャースを経て、今季からメジャーデビューを果たした愛着ある古巣へ復帰。9月23日の敵地ドジャース戦では、史上4人目となる通算700号を達成していた。

【動画】プーホルスが通算702号ホームラン!さらに”神様”超えの打点も!
 試合は5対7でパイレーツに敗れたが、思い入れの深いカーディナルスで通算468本目を放ったプーホルスは「ここに戻ってくることができて本当に恵まれている。全てが始まった場所でキャリアを終えることには、大きな意味がある」と、42歳の大ベテランは感慨深げに語った。カーディナルスのオリバー・マーモル監督は「プーホルスは今でもみんなを驚かせ続けている。それは間違いないね」と、未だ衰えないそのパワーに賛辞を贈った。

 マーモル監督はこの日、5回2死の場面でプーホルスのほか、やはり今季限りでの引退を表明している捕手のタディアー・モリーナ、そして先発投手のアダム・ウェインライトを同時に下げた。3選手がマウンドに集結し、ファンの歓声を浴びながら一緒にベンチに戻る光景は、この試合でひと際盛り上がった場面だった。モリーナは「私にとって最高に感動的な日」と語り、「アルバートとウェインライトと一緒に歩いただけでも、私が野球をして最高の瞬間だった」と感激した。

 今季限りでの引退が惜しまれるが、プーホルスは最後までチームのためにバットを振り続ける。

構成●THE DIGEST編集部

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