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MLB

“エースで4番”を体現した偉才・大谷翔平。ジャッジとのMVP争いに米記者は「2連覇にふさわしい存在」と熱弁

THE DIGEST編集部

2022.11.05

打っても、投げても、違いを生み出した大谷。そのハイパフォーマンスに対する賛辞は止む気配がない。(C)Getty Images

打っても、投げても、違いを生み出した大谷。そのハイパフォーマンスに対する賛辞は止む気配がない。(C)Getty Images

 ワールドシリーズの熱戦が続くメジャーリーグ。現地時間11月3日の第5戦では、ヒューストン・アストロズがフィラデルフィア・フィリーズを3対2で撃破。2017年以来となる王座奪取へ王手をかけた。

 この話題沸騰となっている“世界一”を争う戦いが終われば、いよいよ2022年のMVPが発表される。今年はレギュラーシーズンに62本塁打を放ってアメリカン・リーグ記録を塗り替えた“怪物”アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)の初受賞に注目が集まっている。そのなかで、いわば“対抗馬”として根強い人気を誇っているのが、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。

 今季の大谷は唯一無二の二刀流として、文字通り歴史的な活躍を見せた。8月に昨季に1勝だけ及ばなかった「シーズン2桁勝利&2桁本塁打」をベーブ・ルース以来104年ぶりに達成すると、シーズン終盤には史上初の「規定投球回&規定打席の到達」もクリア。まさに“前人未到”の道を歩んだと言っていい。

 ここで、今季の最終成績を振り返ってみよう。

<投手>
【勝利】15勝(4位)
【防御率】2.33(4位)
【奪三振】219(3位)
【投球回】166.0回(20位)
【WHIP】0.99(5位)
【奪三振率】11.87(1位)

<打者>
【打率】.273(25位)
【本塁打】34本(4位)
【打点】95(7位)
【出塁率】.356(18位)
【長打率】.519(5位)
【OPS】.875(5位)
【盗塁】11(31位)
※( )内はリーグ順位
 
 たしかに、リーグ3位の46本塁打、2位のOPS.965をマークした昨季と比べると打撃成績はダウンした感は否めない。いわゆる「ジャッジ派」の中にはそれを指摘する人々もいる。しかしながら、過酷な世界最高峰の舞台で「エースで4番」を体現してみせた天才は、やはり凄まじいと言わざるを得ない。

 そうしたなかで、「オオタニが残したスターダムは、ジャッジのそれを凌駕している」と熱弁を振るったのは、米メディア『Fan Side』のライリー・スミス記者だ。シーズン中もエンジェルスを追っていた彼女は、今季の二刀流戦士について「(MVPの)2連覇にふさわしい存在」と強調し、次のように持論を訴えている。

「たしかにジャッジは61年ぶりにリーグの本塁打記録を塗り替えただけでなく、いくつかの打撃成績では目を見張るものを残した。彼のパフォーマンスも歴史的で、表彰には値すると思う。だが、オオタニが球史に刻んだ新記録は、彼がいかに市場価値のある選手であるかを物語っている。投打に優れたユニークな選手であり、その影響力は絶大。幾人ものレジェンドやスターが支持するのもうなずける存在だ。誇りに思うべきことはたくさんある」

 スミス記者のように大谷をMVPに推挙する記者は、枚挙に暇がない。はたして、2年連続でMVPを手にする偉業はなるのか。現地時間11月18日の発表を待ちたい。

構成●THE DIGEST編集部

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