専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

米国データ会社がプロ野球「最強守備選手」を発表! GGとの“一致率”は3名、西武二遊間はMLBより上!?

THE DIGEST編集部

2022.11.22

ゴールデン・グラブ賞にも選ばれた外崎、源田、岡林は米国データ会社からも納得の選出を果たしている。写真:THE DIGEST(選手名かは写真左から順)

ゴールデン・グラブ賞にも選ばれた外崎、源田、岡林は米国データ会社からも納得の選出を果たしている。写真:THE DIGEST(選手名かは写真左から順)

 アメリカのデータ専門会社『Sports Info Solutions(SIS)』 は現地時間11月21日、2022年度のNPB版フィールディング・バイブル賞を発表した。同賞は2006年に創設され、データ分析に基づいて両リーグから一部門につき一人受賞者を選出しており、メジャーでは「真のゴールドグラブ」という声も少なくない。果たして、『SIS』が発表したのは以下の10名だ。

●投手:千賀滉大(ソフトバンク)
●捕手:梅野隆太郎(阪神)
●一塁手:鈴木大地(楽天)
●二塁手:外崎修汰(西武)☆
●三塁手:安田尚憲(ロッテ)
●遊撃手:源田壮亮(西武)☆
●左翼手:西川遥輝(楽天)
●中堅手:桑原将志(DeNA)
●右翼手:岡林勇希(中日)☆
●ユーティリティ:牧原大成(ソフトバンク)
※☆=2022ゴールデン・グラブ賞受賞

【動画】米国も認めた中日・岡林勇希の極上守備! “岡林ビーム”の強肩をチェック!
 セパ両リーグで一人ずつという狭き門とあって、ゴールデン・グラブ賞との“一致率”は源田壮亮、外崎修汰、岡林勇希の3名だけ。逆に言えば、西武の二遊間コンビと若竜の守備はまさに“本物”と位置付けることができそうだ。

 同社が選出した「DRS(Defenseive Runs Saved)」(=守備防御点。守備だけでどれだけ失点を阻止したのかを示す)によると、源田はDRS20、外崎はDRS26でともにNPBトップだっただけでなく、リーグは違うものの今季のメジャー二遊間選手よりも高い数字だったという。

 また、楽天とソフトバンクも2名を輩出。西川遥輝がレフトで受賞したように、フィールディング・バイブル賞は外野手を3ポジション別で表彰していることから、ゴールデン・グラブ賞との顔ぶれは大きく異なる。日本では今年、岡林を除いて全員がセンターを主に守った選手だった。

 捕手の梅野隆太郎はゴールデン・グラブ賞では中村悠平(ヤクルト)に231票対22票で完敗したものの、『SIS』は2位がDRS12だったことに言及しながら、「ウメノはDRS23をマークし、守備に関して最も支配的なシーズンを送った」と評価した。

 MLBでは今シーズンからゴールドグラブ賞並びにシルバースラッガー賞で「ユーティリティ部門」が設立されたが、『SIS』は2014年から発表していた。昨今のトレンドとして、複数ポジションを守ることのできる選手は特にMLBにおいて評価が高い一方、いわゆる規定イニングに達せないことからこうしたアウォードとは無縁だった。

 牧原大成は今季二塁で35試合、三塁で14試合、遊撃で5試合、センターで47試合に出場。ゴールデン・グラブ賞の規定をクリアしていないものの、こうした選手にスポットライトを当てることができることは素晴らしいだろう。ちなみに、MLBでユーティリティをゴールドグラブ賞で表彰することが決まったニュースに対し、牧原本人が反応していたのも面白い。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】セ新人王は湯浅京己と大勢のどちらがふさわしいか? 「セットアップマンの価値」や投手指標で識者が徹底予想!

【関連記事】ゴールデン・グラブ賞投票の「前進」と「課題」。岡林ら若手の正当な評価は喜ばしい一方、非公開投票による“わだかまり”も<SLUGGER>


【関連記事】物議を醸す日本ハム新球場「ファウルゾーンの広さ」問題。事の発端は野球規則の“解釈”にあった?
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号