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プロ野球

【キャンプ展望:オリックス】“3連覇への補強”は成功するのか? 森友哉に期待される“打の神様”吉田の穴埋め<SLUGGER>

どら増田

2023.01.26

20~21年の首位打者・吉田の穴を、19年首位打者の森(写真)で埋める、かなり的確な補強と言えるが、果たして3連覇なるか。

20~21年の首位打者・吉田の穴を、19年首位打者の森(写真)で埋める、かなり的確な補強と言えるが、果たして3連覇なるか。

 今季はリーグ3連覇&2年連続の日本一を狙うオリックスだが、これまでは山本由伸&吉田正尚の「投打の神様」(杉本裕太郎)の貢献が計り知れなかったのは言うまでもない。しかし今オフ、“打の神様”吉田がポスティングでMLBレッドソックスに移籍した。

 吉田の穴は大きい。今年3月に開催されるWBC代表で、オリックスから選ばれた野手はゼロ。大黒柱がいなくなった打線をどう再構築していくのかは、チームの将来を考える上でも決定的に重要だ。

 実際、球団内にもリーグ連覇を果たした直後から「チームが強いうちに補強しておく必要がある」という雰囲気があったという。中嶋聡監督も、昨年は「いないなりにデータを見ながら選手を起用した」と、オーダーにかなり苦心したことを明かしている。バレラやラベロ、マッカーシーといった助っ人選手たちも成果を残せず、「(調子が)上がって来るのを待っていられなかった」と、21年に二冠王を獲得した杉本の不調も含めた誤算を強調した。
 
「連覇を果たした今こそ補強しなければいけない」

 そこでオリックスは、久々に移籍市場に新戦力を求めた。狙ったのは西武からFA宣言をした森友哉と、日本ハムからFA宣言した近藤健介のダブル獲得である。これらは、吉田がメジャー挑戦をするか否かは関係ない話だったという。結果、相思相愛だった森は早々にオリックスへの移籍を表明。ただ、中嶋監督や中垣征一郎巡回ヘッドコーチと旧知の仲で、入団濃厚とされた近藤は、最終的にソフトバンクとのマネーゲームを避けて獲得には至らなかった。

 森はかねてから、同じ捕手出身の「中嶋監督の下で野球をやりたい」という思いがあったと言われている。入団会見でも「中嶋監督が指揮するチームでプレーすることが、自分のステップアップになると感じたので入団を決めました」と話している。また、13年のU-18日本代表でチームメイトだった山岡泰輔、若月健矢が在籍しているのも大きいだろう。
 
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