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今シーズン中のトレードは不可避!? 米メディアが23年FAの大谷翔平の去就を予測「エンジェルスは残留意欲を見せてない」

THE DIGEST編集部

2023.02.01

エンジェルスの売却中止は大谷の去就にどんな影響を与えるのだろうか。現地メディアはトレードの可能性を否定しない。(C)Getty Images

エンジェルスの売却中止は大谷の去就にどんな影響を与えるのだろうか。現地メディアはトレードの可能性を否定しない。(C)Getty Images

 現地時間1月23日、ロサンゼルス・エンジェルスのオーナーを務めるアート・モレノ氏が球団の売却を中止し、2023年シーズン以降も同氏が継続してチームを保有すると発表した。

 今季終了後、大谷翔平はエンジェルスと延長契約を締結しなければ、フリーエージェント(FA)を迎える。ゆえにモレノ氏の経営続投は、現球界で唯一無二の二刀流を貫く日本人の去就に少なからず影響を与えるリリースであり、米メディアを連日賑わしている。

 そのなかで、米スポーツサイト『Clutch Points』のオーウェン・クリサフリ記者は「モレノのエンジェルス売却中止はショウヘイ・オオタニにとって何を意味するのか」と題した記事を配信した。

 同記者は大谷の去就について触れ、「オオタニはMLBで最高の打者の一人になり、最高の投手の一人になった。それにもかかわらず、彼の驚異的なプレーをもってしてもエンジェルスはアメリカン・リーグ西地区で活気のないチームのままである」と2014年の地区優勝を最後にプレーオフ進出を逃し続けているチームの低迷を嘆く。そして「モレノは、ショウヘイ・オオタニに残留するよう説得できるだろうか?」と大谷のチーム残留の可能性を探っている。

 大谷は昨シーズン、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)との熾烈なア・リーグMVP争いに敗れたとはいえ、史上初の投打ダブル規定到達を達成し、衝撃の二刀流イヤーを締めくくった。打者では打率.273、34本塁打、95打点、OPS.875をマークし、投手でも166イニング、15勝9敗、防御率2.33、奪三振219、WHIP1.01の成績を記録。MVPを獲得した2021年シーズン以上に、投打でパワーアップした1年だった。
 
 ゆえにクリサフリ記者は、大谷が「シーズン中にトレードに出される可能性もある」と指摘。そして「いまMLBで、オオタニと同じことができる選手は地上にはおらず、彼はまだ28歳だ。来年オフにフリーエージェントを決断すれば、5億ドルの契約を獲得することも可能だろう」とし、これまで複数のメディアで騒がれている通り、大谷が北米のプロスポーツ選手史上初の“5億ドル”の契約を得る可能性が高いと言及している。

 モレノ氏が発表した球団売却中止が、大谷の将来に与える影響については「オオタニは勝利への意欲を見せているが、エンジェルスが試合に勝てるかどうかは、まだ分からない。モレノが残留要請しても、オオタニは今のところ延長交渉にあまり意欲を見せていない」とクリサフリ記者は二刀流のチーム残留は低いと指摘する。

 同記者は大谷の意識をエンジェルスに向かわせるには、やはり昨シーズン以上の勝利が必須だと説き、それも「2023年の早い段階で、多くの勝利を収める必要がある」と見解を示す。

 稀代の二刀流は来シーズンもエンジェルスに留まるのか。もしくはシーズン中に、違う球団のユニフォームに袖を通すのか。28歳の日本人の去就を巡るマネーゲームは予測がつかない。

構成●THE DIGEST編集部

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