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侍ジャパン

「セイヤはいつだってグレート」ヌートバーが漏らした鈴木誠也への感謝。無念の離脱後も続く“交流”「僕は頼りにしている」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.03

春季キャンプ中の故障で大会辞退となった鈴木(左)。そんな仲間の想いをヌートバー(右)が慮った。(C)Getty Images、写真:滝川敏之

春季キャンプ中の故障で大会辞退となった鈴木(左)。そんな仲間の想いをヌートバー(右)が慮った。(C)Getty Images、写真:滝川敏之

 無念の離脱を余儀なくされた仲間のために――。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表の一員となったラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)が、やる気に満ちている。

「無念の離脱を余儀なくされた仲間」とは、侍ジャパンに選出されていた鈴木誠也(シカゴ・カブス)である。去る2月25日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦(オープン戦)の直前に左腹斜筋を損傷。3日後に本大会出場辞退を強いられた。

 28日の「WBCの方に頭が行っていたのでショックがでかい」と口にした鈴木だけに、無念さは計り知れない。そんな29歳の気持ちを慮ったヌートバーは3日の取材で離脱について問われ、第一声で「セイヤはいつだってグレートなんだ」と吐露。そして、こう続けた。

「セイヤとはずっとコミュニケーションを取っていて、僕が頼りにしている存在だ。今日の午後も連絡を取って日本語のフレーズを教えてもらった。この代表戦に挑むにあたって本当に頼りにしているよ」
 
 日系人選手としては史上初の侍ジャパン選出となったヌートバー。そんな熱視線が注がれてプレッシャーのかかる状況下に加え、世界が注目するWBC参戦だ。「このシャツを着るのはタフだ」と語る彼にかかる負担の大きさは想像に難くない。だからこそ、辞退後もチームに馴染めるよう熱心にコミュニケーションを図ってくれた鈴木の存在は心強い。

 予期せぬアクシデントにより、WBC辞退を余儀なくされた鈴木。彼の分まで活躍を誓うヌートバーの一挙手一投足を興味深く見守りたい。

取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)

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