チームを熱く鼓舞する姿に反響は止まない。

　話題となっているのは、３月16日に行なわれたワールド・ベースボール・クラシック（WBC）準々決勝のイタリア戦で、日本代表のラーズ・ヌートバーが試合前の円陣で放った声出しだ。
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　25歳のリードオフマンは「家族としてあと３試合残っています。今日の試合が僕たちをマイアミに連れていきます。かっこよく自分のプレーをして、勝って飛行機でパーティーしましょう！」とチームメイトを焚きつけると、最後は日本語で「がんばりまっさー！ さあ行こうッ！」と締めた。
  　日本代表史上初の日系人プレーヤーとなったヌートバー。３月２日の合流以来、大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）が「日本でも人気が出そう」と語る明るいキャラクターで人気を博してきた。そんなヤングスターは、ヒットを打った直後に行なう「ペッパーグラインダー」でチームをまとめるなど、侍ジャパンに欠かせない選手となってきた。

　そんな日本でブレイクスルーを遂げるヌートバーが見せた日本語を用いた声出しは“野球の本場”でも熱視線が注がれた。MLB公式サイトや米スポーツ専門局『ESPN』などに寄稿しているサラ・ラングス記者は、スピーチシーンを添付して「野球って最高！」と自身のツイッターに投稿。また、メジャーリーグのあらゆるデータを紹介しているアカウントの『MLB Metrics』は「彼は野球界で急速に一番好きな選手の一人になりつつある」と興味津々だ。

　今大会はチームメイトから“たっちゃん”というニックネームも頂戴し、すっかり馴染んでいるヌートバー。３月21日にマイアミで行なわれる準決勝での活躍にも期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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