日本野球史に語り継がれる名場面となった。

　現地月曜日、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）準決勝で日本代表はメキシコと対戦。４対５で迎えた９回裏、無死一、二塁で打席に立った村上宗隆がセンターオーバーの起死回生タイムリーを放ち、劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めた。

　壮絶なメキシコ戦を地上波実況で日本のお茶の間に伝えたのが、TBSの実況・解説陣だ。ベテランの初田啓介アナに、槙原寛己氏と佐々木主浩氏による豪華ダブル解説。村上の一撃が炸裂した際には、初田アナが「村上うったー！　サヨナラー！　サヨナラー！」と絶叫し、マイク越しに激しく拍手する音をこだまさせながら、スタジアムの熱狂と興奮を切り取った。

　その様子を、MLB公式サイトのサンティ・セペ＝シェプル記者が近くで目撃した。「絶対必聴の日本語コール」と題して、次のように名調子ぶりを紹介している。
  「日本対メキシコ戦は、ずって観ていたくなるような最高のゲームでした。この試合を日本で見守った方々には格別だったことでしょう。そしてそんな朝の日本に、マイアミから電撃を浴びせたのがTBSの日本語放送ブースでした。もはや翻訳の必要がないほどワイルドなリアクション。吉田（正尚）が３ランを放った場面もそうですが、９回裏の前からずっと大盛り上がりで素晴らしかった」

　何を言っているかは分からなくとも、MLB公式記者もしっかりその熱量を感じ取ったようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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