ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が現地３月30日、メジャーリーグ開幕戦のオークランド・アスレティックス戦に「３番・投手」で先発出場。６回を投げ、無失点、被安打２、10奪三振と好投したが、１点リードの８回に逆転を許し、大谷に勝ち負けはつかなかった。エンジェルスは今シーズンを黒星発進となっている。

【動画】大谷翔平もあ然としたエ軍戦士のノールックキャッチ 　残念なスタートとなってしまったエンジェルスだが、５回裏に球場を大いに沸かせるビッグプレーが飛び出した。この回の先頭打者であるジェイソン・ピーターに対し、大谷は０-２とした後の３球目に153キロのストレートを投じると、ライト方向へライナー性の当たり。打球を追うライトのハンター・レンフローは、一瞬ボールを見失ったかと思いきや、後方へ下がりながら打球の行方を見ずに右中間方向へグラブを差し出すと、見事にボールが収まりナイスキャッチ。直後、マウンド上の大谷も呆気にとられた表情で、ガッツポーズを繰り出し、味方のファインプレーを称えた。

　このプレーをMLB公式サイト記者のレット・ボリンジャー氏もピックアップ。大谷は試合後、「100％ヒットになると思っていた」と本音を吐露したという。またセンターを守っていたマイク・トラウトも「あんなプレーは見たことがない。何が起こったのか分からなかった。かなり信じられない」と驚愕のコメントを残していたことを紹介した。

　さらに、エンジェルスのフィル・ネビン監督はレンフローのプレーに対し、「あのプレーを教える方法はないよ」と苦笑い。打球は風によってライト線から右中間方向へ流されていたようで、「最後のカメラアングルを見ると、打球は左へ曲がっているが、（普通は）左打者では起こらない。まさかのプレーだった」と今季加入した右翼手の好守を称えていたという。

構成●THE DIGEST編集部
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