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侍ジャパン

「日本の野球に惹かれたんだ」WBCで注目のチェコ代表サトリアがNPB挑戦への憧れを語る!「雰囲気が気に入った」

THE DIGEST編集部

2023.04.02

日本のファンからも称賛の声が集まったチェコナイン。そんなWBCでの経験を代表投手サトリアが振り返った。写真:鈴木颯太朗

日本のファンからも称賛の声が集まったチェコナイン。そんなWBCでの経験を代表投手サトリアが振り返った。写真:鈴木颯太朗

「凄いよ。チェコに到着したら、僕が予想するよりもはるかに多くのジャーナリストとかメディアが僕らを待っていたんだ」

 そう語ったのは、去る3月21日に幕を閉じたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場したチェコ代表投手のオンジェイ・サトリアだ。

 世界一となった日本代表だけでなく多くの国に興奮を提供した一大トーナメントにあって、初出場を飾ったチェコ。文化の根付いていない同国でも、この春は野球が小さくないフィーバーとなった。

 戦績だけを見れば、「素晴らしい」とは言い難い。初戦の中国戦で初勝利を飾ったチェコだったが、残る3戦は全敗。いずれも7失点以上を喫しての敗北だった。

 しかし、初の国際舞台で東欧の雄が見せたハツラツとしたプレーは、東京ドームの観客を大いに魅了。また、仕事と野球を兼務する選手たちのひたむきな姿勢は国内でも大きな反響を起こし、1次ラウンド全4試合累計の視聴者数はなんと84万人に上った。

 ゆえにサトリアも驚きを隠せない反響が集まった。現地3月31日に母国のラジオ局『iROZHLAS』のインタビューに応じた26歳の右腕は、WBCでの来日中の思い出を次のようにも振り返っている。
 
「選手によって覚えていることや感じ方は違うと思うんだけど、僕らにとってあれだけの人の前でプレーした経験は間違いなく貴重なものだ。そして、何よりも大切なのは、ただそこに立つだけに行ったわけじゃなくて、実際にプレーできたことだ。試合を観てくれた日本人も、僕らを評価してくれたように思う」

 さらに「次に目指すヨーロッパ選手権に向けて最高の準備になった。日本で対戦した投手よりも優れた投手に出会うことはないだろうからね」と続けたサトリア。日本戦で大谷翔平から三振を奪うなど、緩急をつけたピッチングで強力打線を翻弄した右腕は、自身の夢についても包み隠さずに語った。

「僕はチェコの小さな池で満足はしている。別にメジャーリーグに行きたいとかって目標はない。現時点でそれが僕のできるすべてだからね。だけど、日本の雰囲気はとても気に入った。だから、メジャーではなく日本のプロリーグに挑戦してみたい気はしているよ。彼らの野球に惹かれたんだ」

 最後に「この大会をキッカケに、チェコの野球が変わっていけたら嬉しいね。とにかく若い人たちにチャンスを与えてほしい」とも訴えたサトリア。26歳の軟投派右腕にとって、WBCと日本で培った経験は自身の野球観を変えるほど壮大なものになったようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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