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先輩捕手をガン無視、ドローンで流血、バックスクリーンに怒りの“暴投”…希代の問題児バウアーのお騒がせ事件簿<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.05.03

インディアンス時代のバウアー。マイペースすぎる性格から、メジャーでは周囲との軋轢も絶えなかった。(C)Getty Images

インディアンス時代のバウアー。マイペースすぎる性格から、メジャーでは周囲との軋轢も絶えなかった。(C)Getty Images

 今季からDeNAに加入したトレバー・バウアー。、2020年にサイ・ヤング賞を獲得するなど実力は折り紙付きの彼だが、同時にメジャー時代は希代の変わり者/トラブルメーカーとしても知られていた。バウアーが起こした7つの事件を紹介しよう。

●「同期の桜コールとの確執」事件

 バウアーは強豪UCLAの出身で、ゲリット・コール(現ヤンキース)とは同期の桜。11年のドラフトではコールが全体1位、バウアーが3位で指名されるなど、大学球界最強のWエースとして君臨した。だがこの二人、めちゃくちゃ仲が悪かった。研究熱心でマイペースなバウアーと、チームの協調性を第一に考える真面目な優等生のコールは、まさに水と油。チームメイトの前で、コールがバウアーに向かって「お前が投手として大成できるわけない!」と罵倒したことすらあったという。

 2人の確執は、大学時代を通じて無視し合うほど深刻なもので、当時のコーチをして「2人が和解する可能性より、地球が燃え尽きる可能性の方が高い」と言わしめるほどだった。ただ、バウアーは近年、「18年のUCLAの同窓会でコールと話した時は敵意を感じなかったよ」と主張している。
 
●「先輩捕手のサインをガン無視」事件

 11年のドラフト全体3位でダイヤモンドバックスに入団したバウアー。2年後の13年に晴れてメジャーデビューを飾ったが、初登板からいきなり問題児ぶりを発揮した。8歳年上の正捕手ミゲル・モンテロが出したサインに対し、何と初球から首を振ったのだ。それどころか、2試合目の登板が終わった後には、モンテロのリードへの不満を報道陣にぶちまけた。

 モンテロから、アマチュア時代から続けていたセンターへのロングトスを「やめた方がいい」と苦言を呈されたことも一因のようだが、すでにメジャーで確固たる地位を築いていた先輩に楯突いたことで、チームメイトからは総スカン。コーチの指導にも聞く耳を持たず、結局この年のオフにインディアンス(現ガーディアンズ)に放出されてしまった。

●「ドローン流血」事件
 バウアーは大学時代に機械工学を専攻していたバリバリの理系で、ドローンを自作するなどの趣味も持っている。だが、インディアンス時代の16年にはこれが災いして悪名高い事件も起こしている。ブルージェイズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦に先発が予定されていたバウアーだが、直前になって登板回避。その理由は何と「ドローンをいじっていてプロペラで指を切ったから」。しかもバウアーは会見場にわざわざドローンを持参して怪我のいきさつを説明するなど、ここでも変人ぶりを遺憾なく発揮した。

 2日後の第3戦で仕切り直しとばかりに先発マウンドに立ったバウアーだったが、初回からボタボタと大量出血。ホラー映画のような惨劇を大観衆に見せつけた上で、1回持たずに降板した。
 

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