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プロ野球

<2019ベストヒット!>12球団のドラフトを査定!最高評価はサプライズを起こしたDeNA。佐々木朗希を引き当てたロッテは…

氏原英明

2019.12.30

12球団の指名を総ざらい。果たして各球団の評価は?写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

12球団の指名を総ざらい。果たして各球団の評価は?写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 2019年の名珍場面を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返るこの企画。今年のドラフトで最も狙い通りの指名をしたのはどこだったのか。各球団の指名選手一覧とともに、評価を見ていこう。
記事初掲載:2019年11月7日

   ◆    ◆    ◆

 高校生投手の「BIG2」、佐々木朗希と奥川恭伸が注目を浴びた2019年のドラフト会議。思いの外、2人への”人気”が集まらなかった一方で、サプライズ指名によって混乱に陥ったチームもあった。

 ある球団が仕掛けた少しのサプライズによって混乱が起きることは、ドラフト会議においてよくあるものだが、今年もその影響が少なからず見えたように思う。

 ここでは、そんな今年のドラフトを改めて振り返り、100点満点で採点していこう。

●横浜DeNAベイスターズ/95点
1位:森敬斗(内野手/桐蔭学園高)
2位:坂本裕哉(投手/立命館大)
3位:伊勢大夢(投手/明治大)
4位;東妻純平(捕手/智弁和歌山高)
5位:田部隼人(内野手/開星高)
6位:蝦名達夫(外野手/青森大)
7位:浅田将汰(投手/有明高)

 今年のドラフトにサプライズを引き起こしたのがDeNAだ。森敬斗(桐蔭学園)を単独1位指名。森を外れ1位に残さなかったことで、多くの球団がプランの再考を迫られたに違いない。

 森の指名は、リーダータイプのリードオフマンを必要としていたチームの強化ポイントにも即している。U-18日本代表で守ったセンターなのか、本職の遊撃手なのかは分からないが、どちらにせよ重要な駒になるはずだ。3位指名の伊勢大夢は山崎康晃にもなり得る期待感があり、高校生捕手も押さえている。長距離ヒッターを獲得できなかったのは痛いが、それを除けばほぼ完璧だった。
 
●広島東洋カープ/90点
1位:森下暢仁(投手/明治大)
2位:宇草孔基(外野手/法政大)
3位:鈴木寛人(投手/霞ケ浦高)
4位:韮澤雄也(内野手/花咲徳栄高)
5位:石原貴規(捕手/天理大)
6位:玉村昇悟(投手/丹生高)

 大学No.1投手の森下暢仁の一本釣りに成功し、即戦力の投手を補強できたことが大きい。2位には、今季の課題であったリードオフマンタイプの宇草孔基を指名。それ以外でも、現有戦力の小園海斗と将来的に二遊間を組めそうな韮沢雄也の指名に成功し、大学生の捕手、高校生左腕も射止めた。右打者を指名できれば申し分なかったが、今年に候補者がいなかったところを差し引くと十分な内容だった。

●千葉ロッテマリーンズ/85点
1位:佐々木朗希(投手/大船渡高)
2位:佐藤都志也(捕手/東洋大)
3位:高部瑛斗(外野手/国士舘大)
4位:横山陸人(投手/専大松戸高)
5位:福田光輝(内野手/法政大)

 佐々木朗希を引き当てた。これは右腕投手が育ちつつあるチームにとって大きなポイントだ。種市篤暉や岩下大輝などが順調に戦力になりつつある中で続く存在になれば、将来的には投手王国を築くことができるはずだ。

 2位では捕手も外野もできる佐藤都志也。チームの課題であった中距離ヒッターとして期待できる。捕手なのか他ポジションを務めるのか、注目したい。外野手の選手層に厚みがなく、高部瑛斗もいい指名と言える。地元枠で横山陸人の交渉権も獲得するなど、バランスのいい指名だった。
 

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