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「爆弾記事を投下した」元エンジェルス選手の違法賭博への関与疑惑を受け、「米ファンが大谷翔平に疑問を抱いている」と米メディア

THE DIGEST編集部

2024.05.19

エンジェルス時代、大谷に近い存在だった水原通訳(右)に加えて、仲が良かったフレッチャー(左)にも違法賭博に関与していた疑いが浮上した。(C)Getty Images

エンジェルス時代、大谷に近い存在だった水原通訳(右)に加えて、仲が良かったフレッチャー(左)にも違法賭博に関与していた疑いが浮上した。(C)Getty Images

 米放送局『ESPN』のティシャ・トンプソン記者は現地5月17日、水原一平被告の賭博スキャンダルに関する新情報として、「元ロサンゼルス・エンジェルスのデビッド・フレッチャー(現在はアトランタ・ブレーブス傘下の3Aでプレー)も、水原被告と同じく違法ブックメーカーのマシュー・ボウヤー氏を通じてスポーツ賭博をしていた」と報じた。
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 フレッチャーは元カンザスシティ・ロイヤルズ(2018年~20年)で親友のコルビー・シュルツ氏とスポーツ賭博に興じていたという。今年3月に水原被告の賭博スキャンダルが発覚した際、フレッチャーは「ボウヤーをイッペイに紹介したのは自分ではない。ボウヤーとは、ゴルフをしていたい時に一度会ったことがある。ブックメーカーとは知っていた」と話していたが、ボウヤー氏の組織に賭けたことはないと語っていた。

 シュルツ氏は野球に賭けていたが、フレッチャーは野球には賭けていなかったようだ。MLBの選手や職員は野球以外のスポーツへの賭博は認められているが、ボウヤー氏のような違法ブックメーカーは認められていない。違法ブックメーカーに賭けた場合、コミッショナーの裁量で処罰の対象となる。

 もし自身が出場していた試合に賭けていた場合は永久追放となり、出場しなかった試合への賭博を行なっていた場合は、1年間の出場停止となる。同メディアによると今後、フレッチャーへの調査が行なわれるという。

 フレッチャーは2018年から23年にかけてエンジェルスに所属。大谷と最も仲の良い選手のひとりとして知られている。3月の同メディアからの取材に対して、「(大谷とは)いい友人だ。バスやホテルでもよく話をしていた」とコメントしている。

 さらに「イッペイが初めてボウヤーと会ったのは21年。遠征先のサンディエゴのホテルで、ポーカーゲームに同席していた」と語りながら、水原被告にボウヤーを紹介したのは自分ではないと否定している。
 
 そんななか、米メディア『Athlon Sports』は『ESPN』の報道が出た後に「大谷もギャンブルに関係しているのではないか」とファンが疑問を抱いているという記事を配信。「新たな情報がネット上で波紋を広げている。多くの人がドジャースのスター選手に、ふたたび疑問を抱くようになった」と伝えた。

「『ESPN』が、フレッチャーは水原被告と同じ違法ブックメーカーに関与しているという爆弾記事を投下した。フレッチャーはエンジェルス時代、大谷の親しい友人のひとりと見なされている。多くの批評家やファンは、元通訳のギャンブル行為に関する大谷の認識に疑問を持っている」

 こう伝えた同メディアはファンの声を列挙。「大谷以外はみんな賭けをしていたわけだ」「大谷がこの件と無関係だと信じている人がいるのだろうか?」「大谷が親しかった友人全員が共謀して、彼の口座から金を盗んだのか? 大谷は本当に知らなかったのか?」などのコメントを紹介した。

 一方で大谷の関与を否定する声も挙がっている。主張の多くは、「水原被告がギャンブルに関与していただけで、大谷は関係ない」というもの。「大谷の名前を出すのは、クリックベイト(大げさな見出し表現でユーザーの関心を引く行為)と同じだ。大谷は本筋のストーリーとは無関係であり、PV数を稼ぐためだだけに“OHTANI”というワードを盛り込んでいるように感じられる」というコメントもあったという。

 フレッチャーの名前が一連の賭博スキャンダルの話にふたたび挙がってきたことで、同メディアは「この問題に大谷とエンジェルスがどのような対応を取るのかは分からないが、ドジャースのスターがフィールド外の問題に気を取られる可能性もある」と記事を締めた。

 水原被告に加えて、エンジェルス時代に大谷と近かったフレッチャーにも違法ギャンブルに関与していた疑いが浮上。米ファンはさまざまな意見を持って、事態の推移を見守っているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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