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プロ野球

オリックス『夏の陣』でブラックユニフォーム復活!担当者が語る決定の経緯「いろんなものを削ぎ落としました」【オリ熱コラム2024】

どら増田

2024.05.21

ブラック&ゴールドの24年版『夏の陣』ユニフォームは選手からも好評を集めている。写真:野口航志(DsStyle)

ブラック&ゴールドの24年版『夏の陣』ユニフォームは選手からも好評を集めている。写真:野口航志(DsStyle)

 オリックスは今年も夏の恒例イベント『Bs夏の陣2024 supported by SAMTY』を8月に京セラドーム大阪で行われるホーム公式戦12試合にて開催する。対象試合は2日からのロッテ3連戦、6日からの西武3連戦、13日からの楽天3連戦、16日からの日本ハム3連戦の4カードで、日にちによっては特製ユニフォーム付きのチケットも発売される。

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 今年のコンセプトは「“威風堂々と”揺るぎない自信 凌駕する威厳 さらに輝く偉業へ THE GORGEOUS」で、リーグ3連覇中のチームにふさわしく堂々かつ華やかさを重視。ユニフォームカラーは2019年のストロングブラック以来5年ぶりとなるブラックにゴールドの英数字とロゴを施している。

 ユニフォーム発表会では紅林弘太郎が着用。紅林は「去年は緑だったんですけど、今年はもう真っ黒ということで、本当にかっこいいというか。これを着て試合をしたいなと思います。やっぱりいつものユニフォームとは違うので、違う気合いの入り方というか、テンションもちょっと上がるので。いい機会だなと思います」とかなりお気に入りの様子。「夏場は暑いのが苦手」という紅林だが「すごい大切な時期になってくると思うので。このユニフォームを着て、チーム全員で優勝を目指して戦えたらいいなと思います」と真夏の快進撃を誓った。

 ユニフォームの選考に携わる後藤俊一事業部長は「ゴールドをいかに力強く見せるかという点を考えた時に、今回はいろんなものをそぎ落としてみました」とデザインがシンプルになった理由を明かした上で、「選手たちとお話をしている時に『あの黒はカッコ良かったですよね』『また黒いユニフォームを期待です』という声をいくつかいただいたので、黒で作ってみました」と選手の意向も反映させたと話した。

 実際、ポスターの撮影を終えた選手たちからは「カッコいい」とかなり評判が良かったようだ。後藤部長は「演出だったりとかムードだったりとかで、チームのアドバンテージの後押しができるような。そういうものを作り上げていきたいですね。いろんな仕掛けも考えていきますので、楽しみにしていてください」とハード面からチームをバックアップしつつ、ファンには演出やグッズ展開でも楽しんでもらえるような企画を出していくそうなので、大いに期待したい。
 
 ちなみに、これまでの夏の陣シリーズのユニフォーム柄と戦績は以下の通り。

【オリックス夏の陣シリーズ戦績とユニフォーム柄(色)】
『Bs大坂夏の陣』
●2009年 1勝2敗(赤)
●2010年 0勝3敗(赤)
●2011年 3勝0敗(リベンジレッド)
●2012年 1勝1敗1分(レジェンドレッド) 
●2013年 1勝2敗(シャイニングレッド)
『Bs夏の陣』
●2014年 1勝4敗(ストリームブルー)
●2015年 1勝4敗(地球柄)
●2016年 2勝3敗(宇宙柄) 
●2017年 2勝2敗(ファイティングレッドのデジカモ柄)
●2018年 4勝2敗(ダイヤモンド柄)
●2019年 4勝5敗(ストロングブラック)
●2020年 中止
●2021年 5勝5敗(エナジーグリーン)
●2022年 5勝5敗(カーキブラウン/サードユニロゴ)
●2023年 7勝3敗1分(ブリリアントグリーン/サードユニロゴ) 
※通算成績37勝41敗2分

 この結果を見てもわかるように、いわゆる“暗黒時代”のオリックスは『夏の陣』での勝率がかなり悪く「いいイベントなんだけど勝てないんだよなぁ…」という声が少なくなかった。さらに「縁起が悪いからやめたらいい」といった声も聞かれていたが、中嶋聡監督が監督代行になってからの4年間は負け越しは一度も許していない。昨年は『夏の陣』だけで貯金を4も稼ぐなどリーグ優勝に貢献するイベントへと変化。通算成績も借金4まで縮まっているだけに、今年は一気に勝ち越したいところ。願わくば7月のオールスターまでには首位を射程圏内に入れた上で『夏の陣』に臨むのが理想である。ここ3年間は夏場からの勢いでリーグ優勝まで突っ走っているだけに、この時期には現在離脱中の選手の復帰も見込まれるだけに『全員で夏の陣』を制してもらいたい。


 昨年は『夏の陣』だけで4つの貯金を稼ぐなどリーグ優勝に貢献するイベントへと変化。通算成績も借金2まで縮まっているだけに、今年は一気に勝ち越したいところ。願わくば7月のオールスターまでには首位を射程圏内に入れた上で『夏の陣』に臨むのが理想だ。ここ3年間は夏場からの勢いでリーグ優勝まで突っ走っているだけに、この時期には現在離脱中の選手の復帰も見込まれるだけに『全員で夏の陣』を制してもらいたい。

取材・文●どら増田

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