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プロ野球

【2020の年男:セ・リーグ】「巨人の四番」を張る岡本和真が同世代をリード。ジョンソン健在の1984年組はもう一花を咲かせられるか

藤原彬

2020.01.01

巨人の生え抜き四番道を突き進む岡本和真。写真:THE DIGEST

巨人の生え抜き四番道を突き進む岡本和真。写真:THE DIGEST

 現役選手では1984年と96年生まれが子年で2020年の「年男」となる。年が明けて選手個々の自主トレを伝え聞き、春季キャンプとオープン戦を消化すれば、いよいよペナントレースが幕開く。36歳の経験と24歳の成長曲線は、それぞれどのようにチームの力へ変わるだろうか。セ・リーグ6球団「年男」の顔触れを総ざらいしよう。

 チームの主力クラスがまだ少ない96年生まれで、早々と大物ぶりを見せつけているのが岡本和真(巨人)だ。18年に史上最年少で「打率3割・30本塁打・100打点」をクリアするなどブレイク。昨季は2年連続でホームランを30本に乗せて「巨人の四番」を張るにふさわしい打棒を発揮している。

 植田海(阪神)は18年に104試合の出場で19盗塁と自慢の脚力を披露したが、打率1割台と課題を露呈した。一軍では複数のライバルが台頭し、今季は81試合に出場しながらも打席数を前年から243→37と大幅に減らしている。
 
 昨季、ルーキーイヤーを過ごした上茶谷大河(DeNA)は、先発ローテーションをほぼ崩すことなく投げた。規定投球回には及ばなかったが、プロ初完封を飾って7勝6敗で防御率3.96。大卒即戦力として及第点の働きだった。

 同じく新人で、東洋大のチームメイトだった梅津晃大(中日)も4勝1敗、防御率2.34と新シーズンに期待を持たせた。一軍では6登板ながら、奪三振率8.83はチームの先発投手でベストと素材の高さを示している。

 150kmを超える速球でぐいぐい押すライデル・マルティネスとの継投が増えれば、チームも浮上していきそうだ。中日のブルペンはクローザーを固め切れず、ロドリゲスが退団した状況で、速球自慢の助っ人は鍵を握る存在となりえる。
 
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