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MLB

首位フィリーズに打撃!現役最高のタフネス捕手"キャプテン・アメリカ"ことリアルミュートが右ヒザ手術で戦線離脱へ<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2024.06.12

頼れる扇の要リアルミュートのキャリア初の長期離脱は、フィリーズに少なからず影響を与えるだろう。(C)Getty Images

頼れる扇の要リアルミュートのキャリア初の長期離脱は、フィリーズに少なからず影響を与えるだろう。(C)Getty Images

 現地6月11日、目下ナ・リーグ東地区の首位を走るフィリーズに激震が走った。扇の要を担っていた強肩強打の正捕手JT・リアルミュートが、右ヒザの手術を受けるためにIL入り。今後約1ヵ月は戦線離脱する見込みだという。

 リアルミュートはそのパーフェクトなプレーぶりから、“キャプテン・アメリカ”の異名を持っている。メジャーでもNo.1の鉄砲肩を武器に、過去10年のキャリアでゴールドグラブは2度受賞。シルバースラッガー賞は3度と打撃にも優れているだけでなく俊足も兼ね備え、2022年には捕手史上2人目の20本塁打&20盗塁もクリアしている。扇の要としてのリーダーシップも卓越している、まさにトータル・キャッチャーなのだ。

 その万能ぶりは、故障知らずの頑健な身体にも現れている。14年のメジャーデビュー以来、IL入りしたのは今回を除けば2度だけ。マーリンズ時代の18年開幕直前に腰の故障を負って約2週間出遅れたのと、21年に左手の打撲で約1週間離脱したのみだ。
 
 捕手という重労働のポジションにあって、15年のメジャー定着以降は毎年少なくとも125試合に出場(20年の短縮シーズンも13試合に欠場しただけ)。過去11年間で捕手として1098試合に出ており、これは同じ期間では同ポジションでダントツ。同じく頑丈な肉体で知られる現役2位のサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)にすら、約100試合以上の差をつけている。約1ヵ月も長期離脱するというのは、リアルミュートにとってまさにキャリアを通じて初めての経験なのだ。

 もちろん、扇の要リアルミュートがいなくなるのはフィリーズにとっても攻守両面で大きな痛手。同地区には強豪ブレーブスがいて、虎視眈々と首位の座をうかがっているだけに、離脱が長引けばペナントレースの行方に大きな影響を与えるかもしれない。少しでも早くチームに復帰し、再び”キャプテン・アメリカ”にチームを牽引してほしいところだ。

構成●SLUGGER編集部

 
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