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レジェンド左腕カーショウが復活へ向けてまた一歩前進!ドジャースが今後直面する「ぜいたくすぎる悩み」<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2024.06.14

左肩の手術から順調な回復を見せているカーショウ。前半戦の復帰も視野に入ってきた。(C)Getty Images

左肩の手術から順調な回復を見せているカーショウ。前半戦の復帰も視野に入ってきた。(C)Getty Images

 6月13日(現地)、昨オフに受けた左肩手術からの復帰を目指すクレイトン・カーショウ(ドジャース)がドジャー・スタジアムで実戦形式の投球練習(ライブBP)を行った。

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 速球の球速は88~89マイルで、これは球団が想定していた速度とぴったり一致。2シームやチェンジアップも織り交ぜていたという。
 デーブ・ロバーツ監督はカーショウの投球について「(想定よりも)遥かに順調に進んでいる」とコメント。次のステップはマイナーでのリハビリ登板になりそうで、数試合投げて問題がなければ、前半戦中のメジャー復帰も十分期待できる。

 サイ・ヤング賞を3度獲得し、通算210勝を挙げているレジェンド左腕の戦列復帰は、チームの士気を高める上でも少なくない効果をもたらしそうだ。

 また、右肩の炎症で同じく戦線離脱中の若手本格派左腕ボビー・ミラーも順調に回復。すでにマイナーで4度のリハビリ登板をこなしており、早ければ来週にもILから復帰する見込みだ。

 一方、アンドリュー・フリードマン編成総責任者はぜいたくな悩みに直面することになりそうだ。
 現在、ドジャースの先発投手陣はタイラー・グラスノー、山本由伸、ジェームズ・パクストン、ウォーカー・ビューラー、ギャビン・ストーンという布陣。2度目のトミー・ジョン手術から復帰したばかりのビューラー以外は順調な投球を続けていて、ミラー、カーショウが復帰した暁には、誰を外すのか難しい選択を迫られる。

 反面、グラスノー、ビューラー、パクストンは耐久性に問題を抱え、山本とストーンはまだメジャーでフルシーズンを過ごしたことがない。ポストシーズンへ向け、彼らの健康を保つための策も打つ必要がある。今回、山本の登板日を後ろ倒しにしたのも、そうした意味合いがあるはずだ。

 メジャーでは日本のように簡単に二軍(マイナー)に落とすことができないだけに、ブルペンを含め13人の投手陣をどのようなメンバーで構成するのか、そこからあぶれた投手の措置をどうするのかは極めてややこしい問題となる。

 投手力不足に苦しむ他球団にとってはまさにぜいたくな悩みだが、今季のドジャースの目標はあくまでワールドチャンピオン。頂点を勝ち取るために、フリードマン編成総責任者がどのような舵取りを見せるのか。今後の決断に注目が集まりそうだ。

構成●SLUGGER編集部

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