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地元紙が山本由伸に大きな期待「優勝マジック9となったが、もっと重要なのは…」投手陣に負傷者続出のなか「10月に勝つための青写真を描けた」

THE DIGEST編集部

2024.09.17

ブレーブス戦に先発した山本は毎回のように走者を背負ったが、4回を無失点で切り抜けた。(C)Getty Images

ブレーブス戦に先発した山本は毎回のように走者を背負ったが、4回を無失点で切り抜けた。(C)Getty Images

 現地9月16日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でアトランタ・ブレーブスと対戦して9対0で勝利した。ドジャースの先発・山本由伸は4回72球、被安打4、3奪三振、無失点と、右肩腱板負傷からの復帰2戦目でも好投を見せた。

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 初回、ブレーブスの1番マイケル・ハリス2世に四球、2死三塁からマット・オルソンにも四球を与えて2死一、三塁としたが、5番ラモン・ラウレアーノを三ゴロに仕留めた。

 2回には先頭の6番ショーン・マーフィーに二塁打を打たれた。それでも続く7番オルランド・アルシアを二ゴロ、8番ジオ・ウルシェラを空振り三振、9番ウィット・メリフィールドを二ゴロに抑えた。

 3回も先頭のハリス2世に安打を許し、2番ホルヘ・ソレアにワンバウンドでフェンスに当たる二塁打を打たれたものの、中堅トミー・エドマンの素早い返球と、中継に入った二塁手エンリケ・ヘルナンデスの完璧なバックホームで、一塁走者ハリス2世を本塁で刺した。グラブを叩いて右腕を突き上げた山本は、続く3番マーセル・オズーナと4番オルソンを内野ゴロに打ち取った。

 4回にも先頭のラウレアーノに三塁打を打たれてピンチを迎えるものの、6番マーフィーを空振り三振に、7番アルシアを遊ゴロに、8番ウルシェラを遊直に抑えて無失点。72球を投げ切ったこの回でマウンドを降りた。

 ドジャースはリリーフ陣も好投。エバン・フィリップス、ブレイク・トライネン、ダニエル・ハドソン、ブレント・ハニーウェルがブレーブス打線を最後まで無失点に抑えている。
 
 毎回のようにピンチを迎えながら無失点で切り抜けた山本について、地元紙『Los Angeles Times』は、「ヤマモトは毎回のピンチを切り抜け、4イニングを無失点。10月に向けて明るい兆しを見せた」と報じている。

「負傷者リストから復帰した(9月10日の)シカゴ・カブス戦では、約3か月ぶりの先発登板で4回59球、8奪三振、1失点。ブレーブス戦はその時ほど元気な投球ではなかった。完璧なコントロールを再現できず、初回に2つの四球。緩やかな球でストライクを外すことが多かった」

 それでも毎回背負ったピンチを無失点に抑えた。「ヤマモトは窮地に陥るたびに対応策を見つけた。試合後に本人は“打者ひとり一人に集中した。つねに冷静さを保った”と振り返った」と同紙は続けている。

「ドジャースはブレーブスとの4連戦を2勝2敗で乗り切り、ナ・リーグ西地区の2位サンディエゴ・パドレスに3.5ゲーム差をつけた。地区優勝を決めるマジックナンバーは9となった。しかし、もっと重要なのは、チームが10月に勝つための青写真を描けたことだ。ヤマモトの投球はドジャースがワールドシリーズを戦うために、必ず必要になる」

 ドジャースの投手陣は、タイラー・グラスノーやクレイトン・カーショウ、ギャビン・ストーンらが負傷中。そんななかで好投を見せた山本の存在感が一気に高まった。

構成●THE DIGEST編集部

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