ワールドシリーズ第２戦、盗塁を試みた際に左肩を亜脱臼した大谷翔平は、痛みに顔を歪めながら途中交代を余儀なくされた。球場はどよめき、ファンは彼の負傷の状態を案じたが、第３戦のドジャースのスタメンにはいつも通り、大谷が名を連ねていた。

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　そんななか、アメリカの全国紙『USA TODAY』は、ワールドシリーズ第３戦で大谷が先発出場に至った経緯について伝えている。
  　同メディアによれば大谷は現地26日、土曜日の第２戦終了後、すぐに球場を離れ、診断を受けた。ティーバッティングやケージでのスイングを試みた後、ドジャースは第３戦の出場は可能だと判断したようだ。さらに翌日にも検査を受けた大谷は、チームと別行動でニューヨークへと移動し、チームに合流している。

　その前夜となる土曜日の夜、ドジャースの選手たちはグループチャットで大谷からのメッセージを受け取っていたようだ。「大谷が空港に向かう途中でチーム全員にテキストメッセージを送って、『大丈夫だ』と言ったんだ。それだけだ」と語ったマックス・マンシーのコメントが試合前に伝えられている。

　一方、ロバーツ監督は試合前に「大谷はプレーするつもりだと非常に強く主張していた」と語ったという。そして、「土曜日の夜から昨日、大谷がケージでティーバッティングをして102マイルの球を打っているのを見たとき、それは喜びだった」と述べ、大谷がさまざまな治療を受けているのを確認するとともに、トレーニングをしている姿を見て不安が和らいだと振り返っている。そして記事は、「私は大谷の体調がどうなっているかについてあまり考えていない。大谷はラインナップにいるので、それだけが私が考えていることだ」との指揮官の言葉を紹介して締められている。

構成●THE DIGEST編集部
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