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「球界の大きな汚点だ」“親日家”バウアーは以前からアストロズの不正を指摘していた!?

2020.01.18

バウアーは以前からアストロズの不正をいぶかしんでいた。(C)Getty Images

バウアーは以前からアストロズの不正をいぶかしんでいた。(C)Getty Images

 球界きっての知性派として知られ、このオフは横浜DeNAベイスターズの施設で練習するなど、日本とも縁が深いトレバー・バウアー(レッズ)。SNSなどでの一家言ぶりでも知られている右腕は、大問題となっているアストロズに端を発したサイン盗みに関しても当然、お怒りの様子だ。

「球界の大きな汚点だ。ステロイド時代よりずっとたちが悪いという意見に賛同するね」とバウアー。

 彼が立腹しているのも当然。なぜなら、バウアーは以前からアストロズの選手に疑惑の目を向けていたからだ。例えば2018年、アストロズに加入後に回転数が飛躍的に向上している投手が多い(ジャスティン・バーランダーなど)ことに対して、松ヤニを使用しているのではと示唆していた。

 この時は、アストロズの選手から「嫉妬は格好悪い」(ランス・マッカラーズJr.)など批判が殺到。三塁手のアレックス・ブレグマンからは「落ち着けよタイラー」とわざと名前を間違えられて煽られる始末だった。当時は、周囲の反応も「バウアーが言うことだからな……」といった感じで、むしろ彼の「面倒くさい人ぶり」の方がクローズアップされていた。
 
 もっとも、松ヤニ使用に関する物的証拠はその時も今も挙がっておらず、今回のサイン盗み騒動とは厳密には関連していない。しかし、バウアーは以前からアストロズが不正に手を染めていたことに加え、ユニフォームにブザーを装着して球種を知らせていたのでは? という新たな疑惑ついても以前から把握していたようだ。

 バウアーはこの問題について「(ブザーについては)別々の3人、それもお互いのことを知らない人から聞いていた。これは本当のことで、実際に起きていたんだ」と、ヤフー・ファイナンスのインタビューで証言。さらに、「2年前から聞いたことがあった。知り合いの選手も同じ内容を聞いたことがあると言っていた」とも語っている。

 ブザーの件については、ホゼ・アルトゥーベが昨年のリーグ優勝決定シリーズでサヨナラ本塁打を打った際のシーンに疑惑の目が向けられており、アルトゥーベ本人は代理人を通してこれを否定している。

 バーランダーやブレグマンら、普段は活発にSNSで情報を発信しているアストロズの選手たちも、サイン盗み疑惑が浮上してからは沈黙を守っている。バウアーにとってはまさにチャンス到来。今後も“口撃”を仕掛けていくに違いない。

構成●スラッガー編集部

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