ロサンゼルス・エンジェルスは現地11月12日、35歳のベテラン捕手トラビス・ダーノーと２年1200万ドル（約19億円）で契約した。

　ダーノーは、ニューヨーク・メッツ、ロサンゼルス・ドジャース、タンパベイ・レイズと渡り歩き、アトランタ・ブレーブス時代の2020年にシルバースラッガーを初受賞。21年にワールドシリーズ優勝を経験し、22年には自身初のオールスターに選ばれた。

　エンジェルスの本拠地があるカリフォルニア州オレンジ郡に隣接するロサンゼルス郡の出身で、FAとなった今オフ、キャリアの終盤に差し掛かったタイミングで故郷に近い球団と契約した。

　いまだ一線級での活躍が期待されるダーノーだが、エンジェルスでは24歳の正捕手、ローガン・オホッピーの控えになると予想されている。そんなダーノーは契約が正式発表される前に、オホッピーに連絡を入れたという。

『MLB.com』のレット・ボリンジャー記者が、「ダーノーはオホッピーが驚かないように、正式発表前に連絡を取った。そこでダーノーはオホッピーに、“エンジェルス史上最高の捕手になれるように手助けする”と語った」とXで明かした。

　ひとつしかないポジションを争うライバルではなく、将来有望なオホッピーのさらなる成長を促す存在としてエンジェルスに加入すると、ベテランのダーノーは事前に表明したわけだ。

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  　ダーノーとオホッピーの関係を知った米ファンは、「こんな話が聞きたかった」「素晴らしい」「もうファンになった」「素晴らしい選手がエンジェルスにやってくる」「尊敬するよ」「素敵な話で感動した」などと感激していた。

　24年シーズンに99敗と球団ワースト記録を更新したエンジェルスは、今オフに積極補強。シカゴ・カブスからFAとなった34歳の投手カイル・ヘンドリクス、アトランタ・ブレーブスからトレードで強打者の外野手ホルヘ・ソレア、前フィラデルフィア・フィリーズの内野手スコット・キンガリー、前アスレティックスの内野手ライアン・ノダを獲得している。

構成●THE DIGEST編集部

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