竜の守護神の去就が一気に決着したのか。
全米野球記者協会所属でキューバ野球に情通しているフランシスコ・ロメロ記者が自身のXに、中日から自由契約となったライデル・マルティネスが巨人と契約合意に近づいていると伝えた。注目の契約金額は2年総額1600万ドル(約24億円)になるとされ、同投手の母国メディアでは「合意決定」とも報じられている。
同記者は、「読売ジャイアンツはキューバのスタークローザーであるライデル・マルティネスに強い関心を持っており、ここ数日で契約の最有力候補として浮上している」と投稿。リーグを代表するクローザーの新天地を綴った。
剛腕の去就は母国でも大きな関心が寄せられている。キューバ野球選手のパフォーマンスを豊富にレポートする専門サイト『Pelota Cubana USA』は「ライデル・マルティネス、読売ジャイアンツとの歴史的契約の詳細が決定」との速報を打ち、「ライデルはジャイアンツと複数年契約を結び、日本のプロ野球史上外国人プレーヤーにとって最高の契約となるかもしれない。彼はラテン系クローザーとしては日本球界最高のシーズンを終えている」と伝えている。
同じく地元メディア『Cibercuba』も、「ピナール・デル・リオ出身のライデルが、2年総額1600万ドルの契約を経て、日本の伝統ある読売ジャイアンツのユニホームを着る」と報道。「今回の移籍でこのクローザーは、日本球界最高リリーバーのひとりとしてチームを強化するだけでなく、リーグのラテン系アイコンとしての地位を確立した。間違いなくライデルのジャイアンツ加入は、日出ずる国で最も象徴的なチームのブルペンを盤石な体制にすることを約束する」と断言している。
2018年に育成契約で中日に入団したマルティネスは22年に39セーブを挙げて初のセーブ王を獲得すると、今季も絶対的守護神として43セーブ、防御率1.09をマーク。2度目のタイトルに輝いた。今季まで3年契約を結んでいたが残留交渉がまとまらず、2日に公示された保留者名簿から外れていた。
球団からの正式発表はまだないが、今季まで通算80セーブを積み上げる守護神・大勢とともに贅沢なブルペン陣が完成するのか。いずれにせよ、高い注目を集めそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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