米メディア『Bleacher Report』のザカリー・D・ライマー記者が、シカゴ・カブスの鈴木誠也にトレードを提案した。ライマー記者はトレードの噂がある複数選手をリストアップし、それぞれベストの移籍先を記載。ノーラン・アレナードはボストン・レッドソックス、ルイス・アラエスはシアトル・マリナーズ、ボー・ビシェットはアトランタ・ブレーブス、ディラン・シーズはボルティモア・オリオールズ、そして鈴木はデトロイト・タイガースへの移籍を勧めている。

「『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は、カブスに鈴木をトレードに出す必要性はないと報じているが、しかし鈴木がトレード拒否条項を放棄する可能性にも触れている。今オフにカブスはカイル・タッカーを獲得した。これにより鈴木は外野からDHに回される可能性が高く、本人がこの役割を望まない場合、退団の可能性がでてくるということだ」

　今オフ、鈴木にはテオスカー・ヘルナンデスと再契約ができない場合、ロサンゼルス・ドジャースが獲得に乗り出すと大々的に報じられた。しかしT・ヘルナンデスはドジャースと再契約。鈴木のカブス退団の噂が消滅したと思われた。それでもライマー記者は、強打者の補強を狙うタイガースにとって鈴木が「最高の選択肢だ」と評した。

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  　この報道を受けて、米誌『Sports Illustrated』でタイガースを担当するマイケル・ブラウナー記者は、「衝撃的なトレード案。スター選手の理想的な移籍先にタイガースが挙がった」と驚きを持って報じた。

「過小評価されている強打者にとって、大きな可能性のある移籍先にタイガースが挙げられた。今オフ、チームはインパクトのある打者をラインアップに加えようとしている。左打者が多いため、理想となるのは右のスラッガーだ。噂では、アレックス・ブレグマン、アンソニー・サンタンダーの名前が広く知られている。しかし、費用面を考慮するなら、鈴木が最良の解決策になる。エリート打者がチームの打線を改善するだろう」

　ブラウナー記者は、カブスが鈴木のトレードに消極的であっても、タイガースの良質な若手有望株をトレード要員にすることで、交渉がまとまる可能性を示唆した。「鈴木の打撃は十分に優秀だ。もし獲得の可能性があるのなら、デトロイトは全力を尽くす用意があるはず。もし日本人強打者が加入するなら、とても大きなディールとなるだろう」と、鈴木のタイガース加入を期待した。

構成●THE DIGEST編集部

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