ニューヨーク・メッツの千賀滉大が現地時間５月31日、本拠地でのコロラド・ロッキーズ戦で６勝目をマークした。今季11度目の先発となったこの日、６回1/3を投げ、被安打２（本塁打１）、２失点、７奪三振という内容で、メッツの８対２の勝利に貢献。抜群の安定感はこの日も揺るがず、先発投手としての役割を見事に果たしている。

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　初回、ソロ本塁打を打たれ１点を失うも、２回までに打者５人から三振を奪い、追加点を与えず。さらに、立ち上がりの失点以降は、６回を終えるまで相手打線をノーヒットに抑えるというパフォーマンスを披露。７回途中でマウンドを降りるまで92球を投じ、盤石のピッチングでチームの連勝に繋げた。

　自身も前回登板、５月25日のロサンゼルス・ドジャース戦に続いて白星を掴んでおり、その右腕の投球は、現地メディアからも高い評価が送られている。米スポーツサイト『Sports Illustrated』では、「コウダイ・センガ、ロッキーズ戦で支配的な投球を見せ快進撃を継続」と銘打った記事を掲載。その中では、“快進撃”について、「2023年６月から、28試合連続で『３失点以下』に抑えるという内容を記録している」と説明しており、「驚異的な安定感を誇っている」と絶賛する。

　他にも、「今回２失点したことで今季の防御率は1.60に『上がった』が、それでもメッツ先発陣で最も低く、規定投球回に達していればリーグ３位に相当する数字である」と指摘しており、「今季ここまでセンガが先発した試合でメッツは７勝４敗。センガは毎回１日多く休養をとってローテーションに入っており、その恩恵を受けているとも言える」と貢献度や、好調ぶりを評している。

　そして同メディアは、改めて千賀がメッツの“エース”であると主張。「メッツファンの間では長らく『エース級の投手をトレードで獲得すべき』という声が上がっていたが、センガの今のピッチングを見れば、すでにチーム内にいることがはっきり分かる」などと訴え、「センガは2027年まで契約下にあり、今後のメッツの長期的な戦力構想においても重要な存在となっている」と賛辞を並べた。

　メジャー３年目のシーズンは、周囲から寄せられる期待通りの結果を残している千賀。開幕から好調を維持する背番号34の“快進撃”は、地区首位を走るメッツの原動力となっている。

構成●THE DIGEST編集部
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