ピッツバーグ・パイレーツのエース右腕ポール・スキーンズに対し、他球団からのトレードオファーが後を絶たないと現地６月11日（日本時間12日）、米メディア『ClutchPoints』が報じた。同メディアによれば、パイレーツが放出の意思を否定しているにもかかわらず、複数の球団GMが獲得に向けた交渉を積極的に持ち掛けているという。
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　スキーンズは昨季、メジャー１年目ながらシーズン通算で23試合に登板。防御率1.96、11勝３敗、170奪三振、WHIP0.95の好成績を残し、初のオールスター選出とナ・リーグ新人王の受賞を果たした。

　今季もその勢いは衰えず、同右腕はここまで14試合に先発登板し、防御率1.88、４勝６敗、92奪三振、リーグトップのWHIP0.84と現時点でMLB屈指の成績を残している。しかし、パイレーツは６月時点で28勝42敗、ナ・リーグ中地区で最下位に沈み、１位シカゴ・カブスに14.5ゲーム差をつけられている。
  　そんなスキーンズの快進撃とは対照的なチーム状況に同メディアはこう綴った。

「昨年ナ・リーグ中地区で最下位に終わったパイレーツが、今シーズンに入り、さらに成績が悪化するにつれ、トレードの噂はますます大きくなっている」

　また米メディア『The Athletic』の名物記者ジム・ボーデン氏が語った球界内の噂も紹介。「パイレーツは今季中にスキーンズをトレードする意向はないと繰り返し表明している。それでも複数球団のGMは彼を獲得するために“本気”のオファーを提示し続けている」と明かし、次のように語ったという。

「トレードで得られる見返りは、ナショナルズが2022年のトレード期限にフアン・ソトから得た金額を上回るだろう。しかも、彼は野球界最高の投手であり、球団の契約期間もあと４年（FA取得は2029年オフ）あるので、おそらくそのような金額を支払う価値はあるだろう」

　スキーンズを残すか、超大型トレードに踏み切るか。パイレーツの決断に注目が集まっている。

構成●THE DIGEST編集部

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