ドジャース公式ブログ・機関紙『Dodger Insider』のキャリー・オズボーン氏が、通算3000奪三振の大偉業を成し遂げたクレイトン・カーショウを称賛した。

　カーショウは６回、この試合100球目となるスライダーを投げ込んで９番ヴィニー・キャプラから見逃し三振を奪った。3000奪三振はメジャー史上20人目、現役投手ではマックス・シャーザー（トロント・ブルージェイズ）、ジャスティン・バーランダー（サンフランシスコ・ジャイアンツ）に次ぐ３人目の偉業だ。

「カーショウは降り注ぐ称賛の雨から逃れることはできなかった。いや、むしろ称賛は嵐のように降り注いだ。ドジャー・スタジアムの観客は６分間、歓声をあげ続けた。ドジャース一筋の背番号22は、帽子をとってファンの声援に応え、スタンドにいる家族にキスを送り、チームメイトと抱き合った」

　６回100球、被安打９、３奪三振、１四球、４失点。カーショウに勝ち星こそつかなかったものの、９回に一挙３点を奪ったドジャースがサヨナラ勝ち。カーショウの大偉業を白星で飾った。

「20歳でメジャーに昇格。打者を翻弄する90マイル半ばの速球とカーブボールが持ち味だった。のちにキャリアを決定付けるスライダーを習得し、三振を奪える投手となった。少年のような顔立ちをしていた20歳の彼は、いまでは賢者のようなベテランだ。ひげは豊かになり、白髪も混じっている」

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  　オズボーン氏は感慨にふけた。

「37歳の左腕はワールドシリーズ優勝２回を経験し、ドジャー・スタジアムのリング・オブ・オナーに２つの背番号が永久欠番として加えられるのを見てきた（2022年のギル・ホッジス、23年のフェルナンド・バレンズエラ）。カーショウの22番も、いずれそこに加わる。その前に、ドジャー・スタジアムとキャリアの歴史に、もうひとつの特別な瞬間を加えることなった。3000回目のストライクスリーだ」

　3000奪三振を記録した試合で、ドジャースはサヨナラ勝ち。カーショウは試合後、このように語った。

「あらゆる面で本当に特別な夜だった。これ以上望むものは、何もない」

構成●THE DIGEST編集部

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