ニューヨーク・メッツのカルロス・メンドーサ監督が、右太腿を痛め負傷者リスト（IL）入りとなっている千賀滉大が間もなく、リハビリ登板を行なうと明かした。現在、先発陣の故障者に悩まされているメッツにとって、“朗報”であるとして、地元メディアなど各方面でこのニュースが扱われている。

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　千賀は現地時間６月12日のワシントン・ナショナルズ戦でベースカバーに入った際、右太腿を負傷し降板。同ゲームで今季７勝目を記録したものの、このアクシデントにより戦列を離れた。奇しくもメッツは６月中旬より失速し、今季、月間成績で初めて負け越すことに。チームが再び勢いを取り戻すためのキーマンとして、開幕から好調を維持していた日本人右腕の復帰が待たれていた。
  　ニューヨークの放送局『SNY』は７月４日、「カルロス・メンドーサ監督は木曜の試合前に、千賀がダブルA（ビンガムトン）で土曜か日曜に登板する見込みだと語った」と報じている。

　その上で、指揮官による今後の見通しとして、「今週末の登板がうまくいけば、それだけで済むかもしれない。オールスター前の復帰もあり得る」と語ったコメントを紹介。

　背番号34のコンディションが整いつつあると伝える同メディアは、「センガの復帰は、現在健康な先発投手を必要としているメッツにとって非常に大きな意味を持つ」と論じており、さらに、「メンドーサ監督は、ショーン・マネイアも水曜に３イニング超えの60球を投げ、もう１回リハビリ登板を予定しており、こちらもオールスター前に復帰する可能性があると付け加えた」と綴っている。

　また、米メディア『Sports Illustrated』でもメンドーサ監督の意向を伝えながら、千賀、そして開幕前よりIL入りとなっているマネイアが揃って復帰間近であると説明。「両投手が同時期に戦列に戻れば、メッツは現在の不振から脱し、ナ・リーグ東地区で再び首位を狙える可能性が高まるだろう」と見通している。

　同メディアは、千賀についての発表が行なわれた数時間前に、ポール・ブラックバーンが肩の炎症により15日間の負傷者リスト入りとなったとも指摘し、「この新たな離脱により、センガの復帰がこれまで以上に急務となっている」などと訴えている。

　先月半ばより、立て続けに連敗を喫しているメッツにとって、先発陣の立て直しは後半戦への最重要課題。千賀への期待はまさに、日々、膨らみ続けていると言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部
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