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NBA

ファン投票の導入で劇的に進化!ドクターJらABAのスター参戦も人気を後押し 【NBAオールスター全史|1970~79年】

出野哲也

2020.02.13

77年にはライバルリーグ、ABAのスター選手たちも参戦。ジャバー(左)の上からダンクを叩き込むなど30得点をマークしたジュリアス・アービング(右)がMVPに。(C)Getty Images

77年にはライバルリーグ、ABAのスター選手たちも参戦。ジャバー(左)の上からダンクを叩き込むなど30得点をマークしたジュリアス・アービング(右)がMVPに。(C)Getty Images

 2月14~16日(日本時間15~17日)に開催される年に一度の祭典、NBAオールスター。東西のスーパースターが一堂に会する本戦をはじめ、スラムダンク・コンテストや3ポイントコンテストといった各種イベントが行なわれるこの夢舞台に、今年は八村塁(ワシントン・ウィザーズ)がライジングスターズ(キャリア1、2年目の選手が覇を競い合う若手版オールスター)にチームWORLD(アメリカ国籍以外の選抜メンバー)の一員として参戦。日本のファンからの注目度も、これまでにないほど高まっている。

 このお祭りを余すことなく楽しむためにも、今一度これまでの大会を振り返っておくべきだろう。今では一般的となったファン投票がスタートしたのが、今回紹介する1970年代。これにより球宴はより身近なイベントに進化を遂げた。
 
 70年代のオールスターで最大の変化は、25回目の記念大会となった75年からファン投票が始まったことだろう。それまではコーチと記者/放送関係者の投票で出場者を決めていたのが、他のスポーツと同様、ファンの意思が反映され、より身近なイベントになった。最多得票は当時のスコアリングリーダーで、9万8325票を集めたボブ・マッカドゥー(バッファロー・ブレーブス/現ロサンゼルス・クリッパーズ)だった。

 70年はウィリス・リード(ニューヨーク・ニックス)が21得点、11リバウンドでMVP。リードはこの年レギュラーシーズン、そしてファイナルMVPにも選ばれ、年間3つのMVPを独占した最初の選手になった。翌71年は、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)の選手兼ヘッドコーチだったレニー・ウィルケンズが21得点。当時の最年長記録となる33歳でMVPを受賞している。

 翌72年はロサンゼルスでの開催とあって、両軍ともレイカーズ風のユニフォームを身に着け、地元のジェリー・ウエストがMVPを受賞。13得点、6リバウンド、6スティールの働きに加え、終了間際に決勝弾も決め“ミスター・クラッチ”の面目躍如となった。
 
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