現地時間10月29日、ロサンゼルス・レイカーズは敵地でミネソタ・ティンバーウルブズと対戦。オースティン・リーブスの逆転ブザービーターにより、116－115で接戦を制した。

　レイカーズはこの日、坐骨神経痛で開幕から出遅れているレブロン・ジェームズと、左手の指と左足に故障を抱えているルカ・ドンチッチが欠場。２枚看板を欠き、苦戦が予想されたなかでの劇的な決着に、試合終了と同時に敵地ターゲット・センターに歓喜の輪ができた。

　殊勲のリーブスを中心に、満面の笑顔で喜びを爆発させるレイカーズの選手たち。しかしその中に１人、苦悶の表情を浮かべる選手がいた。今季からチームに加入した31歳のベテラン、マーカス・スマートだ。

　試合後、SNSの一部でその光景が話題になっていたが、原因が八村塁であることが判明した。
  　右大腿四頭筋のケガによりこの試合を欠場していたスマートは、私服姿でベンチから観戦。それでも、リーブスの劇的弾の直後にはユニフォーム姿のチームメイトとともに喜びを分かち合っていた。

　そんなベテランの表情が一変したのは、輪に加わってすぐのこと。

　その場面を振り返ると、全速力で輪に合流した八村が興奮とともにリーブスのヘッドバンドをむしり取り、頭上で振り回している。そしてそこから飛び散った汗がスマートの口に入ってしまったようだ。

　スマートは顔をしかめながら、事情を知らずに去っていく八村の方を指差していた。

　もちろん、祝福ムードの中で起きた“事故”なだけに、スマートが八村に対して本気で怒りを覚えたなどということはないだろう。試合後、２人がこの件についてやり取りをしたのかは定かではないが、SNSでは微笑ましいワンシーンとして取り上げられていた。

　開幕から５戦連続で先発起用されている八村は、ここまでドンチッチ（平均46.0点）、リーブス（同34.2点）に次ぐ平均16.6点をマーク。この日も17得点をあげ、４試合連続で15点以上と好スタートを切っている。

構成●ダンクシュート編集部

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