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NBA

「コビーとプレーしたかった」元セルティックスのガーネットが明かした2007年オフの裏話

ダンクシュート編集部

2020.02.20

もしガーネットが2007年にレイカーズへ移籍し、コビーとコンビを結成していたら、その後の“ビッグ3ブーム”もなかったかもしれない。(C)Getty Images

もしガーネットが2007年にレイカーズへ移籍し、コビーとコンビを結成していたら、その後の“ビッグ3ブーム”もなかったかもしれない。(C)Getty Images

 かつてミネソタ・ティンバーウルブズやボストン・セルティックスで活躍した“KG”ことケビン・ガーネットが、現役当時にロサンゼルス・レイカーズでコビー・ブライアントと共闘することを検討していたと明かした。

 元NBA選手のマット・バーンズとスティーブン・ジャクソンのポッドキャスト番組『All theSmoke』に出演したガーネットは、1995年のプロ入りから在籍していたウルブズからトレード話が浮上した2007年のオフ、コビーがいたレイカーズ、フェニックス・サンズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、セルティックスが新天地の候補に挙がっていたという。当時ガーネットは、「コビーとプレーしてみたかった」と番組内で語ったのだ。

「昔、シャックとコビーがもめていた時、多くの人たちがシャック側について、“コビー派”はほとんどいなかった。でも、俺はコビー側にいた数少ない人間だった。中立だったからね」

 しかし、ガーネットからコビーにコンタクトを取ろうとするも、「連絡が取れなかった」と明かしている。「そろそろ決断しなきゃいけなかった。そんな時、ダニー・エインジ(セルティックスGM)が来て、チームのビジョンを説明してくれたんだ」
 
「ピカソのよう」と偉大な画家のごとく理想的な将来像を描いていたエインジに心酔したガーネットは、レイカーズ行きから一転、ライバルのセルティックス入団を決意。すると、ポール・ピアース、同じタイミングで加入したレイ・アレンとともにチームを牽引し、入団1年目にしてボストンに22年ぶりの優勝をもたらした。

 この成功により、リーグでは「ビッグ3」ブームが巻き起こったほどで、その2年後にはヒートがレブロン・ジェームズ、ドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュのビッグ3を形成。その後2度頂点に立っている。

 その後ガーネットは2013年までセルティックスでプレーし、ネッツ、古巣ウルブズを経て、コビーと同じ2016年にユニフォームを脱いでいる。

 もしあの夏、ガーネットがコビーと連絡が取れていたら、セルティックスの久々の優勝も、ビッグ3ブームもなかったかもしれない。逆にレイカーズは2009、2010年だけでなく、あと数回はリングを手にしていた可能性もある。歴史にタラレバがないのは承知のうえでも、ついそんな夢想をしてしまうくらい、2007年のオフはその後のリーグを変えたひとつの分岐点であったことは間違いない。

構成●ダンクシュート編集部

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