11月28日、カタールで開催される2027年FIBAバスケットボールワールドカップ（W杯）のアジア地区１次予選が兵庫県神戸市のGLION ARENA KOBEで行なわれ、日本代表（FIBAランク22位）は台湾（同67位）を90－64で下した。この試合、日本は２クォーター（Q）連続のブザービーターを決める離れ業をやってのけた。会場が総立ちしただけでなく、海外実況も興奮を隠せない大絶叫だった。

　日本が序盤から圧倒した。第１Q、日本は馬場雄大の得点で先制してリードを広げる。さらに終了のブザーが鳴り響く寸前、馬場が相手をワンステップでかわしハーフライン後方からロングシュート。ボールは綺麗に弧を描きバックボード真ん中に当たると、その跳ね返りがリングにストンと吸い込まれた。

　馬場の超ロング３ポイントが決まるブザービーターに会場は「うおおおお！」と大歓声。チームメイトの富永啓生は大喜びし、新主将の渡邊雄太は馬場と上半身を激しくぶつけてビッグプレーを褒め称えた。
  　日本の背番号18が射抜いた超絶ブザービーターには海外も熱狂している。W杯公式Xは「ユウダイ・ババが無限の射程を持つハーフコートラインからブザービーターを沈める！」と紹介し、該当シーンを切り抜き超スロー映像でボールの軌道を追った。実況者は「オー!! スッッゴイ！」と日本語で仰天。「マジデ、ババブーム！冗談だろ!?」「狙ってたのか？」と続けた。

　23－10とリードした日本は第２Qも勢いに乗る。終盤に渡邊が２連続３ポイントを決めると、今度は富永が得意の３ポイントで再びブザービーター。富永は雄叫びを上げ、さらに観客をあおった。

　最初から最後まで台湾を寄せ付けなかった日本。終盤は先発陣を下げて危なげなく逃げ切り、初戦を白星スタートで発進した。

構成●THE DIGEST編集部

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