殿堂入り選手のスコッティ・ピッペンは、現役時代にシカゴ・ブルズでマイケル・ジョーダンとともに6度の優勝を経験したが、近年は確執が浮き彫りとなっている。長年NBAを取材するベテランライターのサム・スミスによれば、ジョーダンは“喪失感”を抱いているという。
歴代屈指のオールラウンダーであるピッペンと、超絶スコアラーのジョーダンはブルズが1991~93年、96~98年に2度のリーグ3連覇を果たした際、阿吽の呼吸でチームを牽引し、“史上最高のデュオ”とも呼ばれた。
しかし、コロナ禍の2020年に公開されたブルズ黄金期の舞台裏を追ったドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』で、ジョーダンが必要以上に好意的に描かれていたことにピッペンは不快感を示した。
そして、翌21年に発売された自伝『Unguarded』で「ジョーダンは自分を美化する一方で、私をはじめとしたチームメイトには十分な称賛を与えなかった」と名指しでかつての相棒を批判した。
名著『ジョーダン・ルール』の筆者であり、長年ブルズ番を務めた経験を持つサム・スミスは『HoopsHype』のインタビューで、「ジョーダンとピッペンの確執についてどう思うか」との問いに、元ブルズHC(ヘッドコーチ)のフィル・ジャクソンの言葉を用いて答えている。
「フィルは冗談めかして『1970年代のニックスは(引退後に)よく集まってたけど、1996年のブルズで集まる機会はそうないだろうな』と言っていた。あれは冗談半分で、あれこれ言い合った後では再会は難しいという意味だった。
スコッティはフィルを人種差別主義者呼ばわりした。彼は怒りっぽい男だ。誰に対しても怒りを抱いていて、もはやブルズとの関係はないに等しい。私は彼とかなり親しかった。一緒に本を書く予定で、契約書もまだ持っているが、結局実現しなかった。スコッティも今では私と話さない」
スミスによれば、ジャクソンはピッペンが何を言おうとも、同情的なスタンスを崩さなかったという。
「フィルは『スコッティは悪い助言を受けてきた気がする』と言った。しかし、感動したのは、マイケルがどう反応したか尋ねた時、フィルが『マイケルは本当に傷ついていた。怒ってはいない』と答えたことだ。
マイケルはスコッティとの関係を失ったことを後悔している。マイケルがそんな感情を抱くとは思わなかった。スコッティが自分に対して批判的だったり、否定的に解釈されるような発言をしたことに対して、マイケルは怒るどころか、ただ喪失感を感じていたんだ」
さらにジャクソンは、新著の中でジョーダンがこの20年間の関係をどう感じていたかについても言及している。
「2人は真の意味で親密だったわけではないが、マイケルはスコッティを心から尊敬していた。殿堂入りスピーチで彼が称えたのは1人の選手だけだった。ジョン・パクソンや他の選手たちのことも好きだったが、スコッティの名を挙げたんだ。これはマイケルの優しい側面を示す、一種の心温まる瞬間であり、今回、彼がピッペンに対して抱いたのはまさに喪失感だった」
はたして、ピッペンとジョーダンが再び顔を合わせる日は訪れるのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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そして、翌21年に発売された自伝『Unguarded』で「ジョーダンは自分を美化する一方で、私をはじめとしたチームメイトには十分な称賛を与えなかった」と名指しでかつての相棒を批判した。
名著『ジョーダン・ルール』の筆者であり、長年ブルズ番を務めた経験を持つサム・スミスは『HoopsHype』のインタビューで、「ジョーダンとピッペンの確執についてどう思うか」との問いに、元ブルズHC(ヘッドコーチ)のフィル・ジャクソンの言葉を用いて答えている。
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「フィルは『スコッティは悪い助言を受けてきた気がする』と言った。しかし、感動したのは、マイケルがどう反応したか尋ねた時、フィルが『マイケルは本当に傷ついていた。怒ってはいない』と答えたことだ。
マイケルはスコッティとの関係を失ったことを後悔している。マイケルがそんな感情を抱くとは思わなかった。スコッティが自分に対して批判的だったり、否定的に解釈されるような発言をしたことに対して、マイケルは怒るどころか、ただ喪失感を感じていたんだ」
さらにジャクソンは、新著の中でジョーダンがこの20年間の関係をどう感じていたかについても言及している。
「2人は真の意味で親密だったわけではないが、マイケルはスコッティを心から尊敬していた。殿堂入りスピーチで彼が称えたのは1人の選手だけだった。ジョン・パクソンや他の選手たちのことも好きだったが、スコッティの名を挙げたんだ。これはマイケルの優しい側面を示す、一種の心温まる瞬間であり、今回、彼がピッペンに対して抱いたのはまさに喪失感だった」
はたして、ピッペンとジョーダンが再び顔を合わせる日は訪れるのだろうか。
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