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アメリカとヨーロッパの架け橋に――モラントがフランス3部クラブ経営に参画、「人々、文化、未来の可能性への投資」と関係者<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.12.23

モラントがフランス3部クラブの経営に参画した。(C)Getty Images

モラントがフランス3部クラブの経営に参画した。(C)Getty Images

 ふくらはぎのケガから復帰したかと思えば、足首の捻挫で再び戦線離脱と、不安定なシーズンを送っているメンフィス・グリズリーズのジャ・モラント。

 一方で、コート外ではフランスのクラブ経営に参画するという新たなチャレンジにも乗り出している。

 そのクラブとは、トップリーグに参戦するビッグクラブではなく、現在3部リーグに所属するセミプロのルヴァロワ・メトロポリタンズだ。

 メトロポリタンズと言えば、ヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)やビラル・クリバリー(ワシントン・ウィザーズ)がNBA入り前に所属していたメトロポリタンズ92を思い起こさせる。

 しかし翌2024年、経済破綻によってクラブは消滅してしまう。

 よって現在のルヴァロワ・メトロポリタンズは、メトロポリタンズ92と同じアリーナこそ使用しているが、地元の別のクラブをベースに、投資グループが立ち上げたまったく別法人のクラブとなっている。
 
 モラントは昨年の夏、父親や親しい仲間たちとともにスポーツ、カルチャー、メディアをつなぐコンテンツ制作や、社会的インパクトのあるプロジェクトの支援を掲げた会社『Catch12』を立ち上げた。
 
 そのプロジェクトの一環として、ルヴァロワ・メトロポリタンズのオーナーとなった『EuroStep Ventures(ユーロステップ・ベンチャーズ)』に投資する運びとなった。なお、金額は公表されていないが、ユーロステップ・ベンチャーズの共同創設者サム・カッツィン・シモン氏がフランスのレキップ紙に語ったところでは、「相当な額」とのこと。

 遠い異国のセミプロクラブへの投資に踏み切った理由について、『Catch12』のCEOを務めるモラントの父親は、「これは単なるバスケットボールクラブへの投資ではない。人々、文化、そして未来の可能性への投資なのだ」とコメントしている。

 カッツィン・シモン氏曰く、モラントは、メディア、スポーツ、そしてアメリカとヨーロッパの文化の間に橋を架けたいという思いを抱いているそうで、今回の経営参加は、「彼のそうした野望を、我々のプロジェクトにおいて具体化するもの」であると語っている。

 もちろん、パリ郊外を拠点とするルヴァロワ・メトロポリタンズへの投資は、現在進行中のNBAヨーロッパ構想と無関係ではない。

 12月22日、NBAはFIBA(国際バスケットボール連盟)との共同声明で、来年1月から、新リーグに参加を希望するチームやオーナーグループとの協議を開始することを発表。すでにフランスからは、パリとリヨンのクラブが参戦することが決定している。
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