３月11日（日本時間12日、日付は以下同）、ＮＢＡは新型コロナウイルスの世界的流行を受け、翌12日から少なくとも30日間、シーズンを中断することを発表した。

　前代未聞のシーズン中断から３日が経過した15日。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、ＮＢＡチームのオーナーやエグゼクティブたちがベストなシナリオとして想定しているのは６月中旬から下旬に無観客でシーズンを再開することだという。そして現在、８月まで試合を行なうことができるアリーナを確保すべく、模索していると同記者が報じた。

　また、リーグの情報筋が『ESPN』へ伝えたところによると、Ｇリーグ（ＮＢＡの下部組織）は３月に予定されていたレギュラーシーズンの試合と、４月のプレーオフをキャンセルする見込みで、選手たちのサラリーについては全額支払われる方向だという。

　では、新型コロナウイルスによって突如シーズン中断となってしまったＮＢＡ選手たちは、現在どのような日々を送っているのか。レブロン・ジェームズ（ロサンゼルス・レイカーズ）のようにジムで過ごす選手もいれば、ヴィクター・オラディポ（インディアナ・ペイサーズ）のようにコンディションを整える選手もいる。
  　そんな中、この期間に自分自身のハイライトを見て過ごしている選手もいるようだ。「自分のハイライトをYouTubeで見てる選手はどれくらいいる？」とスペンサー・ディンウィディー（ブルックリン・ネッツ）が15日にツイートしたところ、同じ思いを抱いている選手たちがリアクションを見せた。

「最低でも１日に２回…」とステフィン・カリー（ゴールデンステイト・ウォリアーズ）が返答すると、ジェイソン・テイタム（ボストン・セルティックス）も「俺なんて１日中観てるぞ」と反応。ドノバン・ミッチェル（ユタ・ジャズ）は「ルーキーイヤーから今シーズンまで観てる」と具体的に綴り、バディ・ヒールド（サクラメント・キングス）は「けっこう観てる」と、ディンウィディーの問いかけにスター選手たちが次々と投稿していた。

　シーズン中であれば、２、３日に１試合、あるいは２日連続で試合をこなすこともあり、選手たちが自分たちのハイライト映像をプライベートで見る機会は滅多にないはず。選手たちがこの中断期間にハイライトシーンを見ることで、今後に向けたプレー向上に役立ててほしいと同時に、好プレーについて、選手自身がいくつか解説してくれるとさらにファンやメディアから興味を持たれるに違いない。

文●秋山裕之（フリーライター）

【名場面PHOTO】ジョーダン最後のオールスター、コビー81得点、カーターの豪快ダンク……1999-2019 NBA名場面集