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NBA

“神様”ジョーダンが背負い、現在は“キング”レブロンが着用。スーパースターに引き継がれる23番の歴史【NBA背番号外伝】

出野哲也

2020.03.17

23番をバスケットのエースナンバーに昇華させたジョーダン。同番号を選んだ理由は、45番の兄の半分より少しでも上手くなりたいという思いからだった。(C)Getty Images

23番をバスケットのエースナンバーに昇華させたジョーダン。同番号を選んだ理由は、45番の兄の半分より少しでも上手くなりたいという思いからだった。(C)Getty Images

 背番号23がマイケル・ジョーダンの番号であることは、NBAファンなら誰もが知っている。では、ジョーダンの憧れのNBA選手はデイビッド・トンプソンだったのに、なぜ彼は23番を選んだのか。それは兄ラリーの背番号が45で、「兄の半分より少しでも良い選手になりたい」との思いからだった。93年に一旦引退した後、95年に復帰した際に23番ではなく45番で現われたのもそれが理由だ。

「NBAの全球団が23を永久欠番にすべきだ」と発言したのはレブロン・ジェームズ(レイカーズ)だが、確かにそれぐらいの重みをもつ番号である。ブルズで欠番になっているのはもちろん、最後に2年間在籍したウィザーズでも、欠番にこそなっていないものの、ジョーダン以降は誰もつけていない。
 
 このほか、なぜか彼のとは縁もゆかりもないヒートでも、パット・ライリー球団社長の思いつきで欠番となっている。キャブズ時代に23番だったレブロンはヒート在籍時に6番に変更したが、もしヒートで欠番になっていなかったら、23番をつけていたかもしれない。高校でも23番で、その理由は言うまでもなくジョーダンに憧れていたから。高校の得点記録を塗り替えたレブロンの23は、彼の在学中に欠番になることが決まったという伝説がある。ヒートからキャブズへ復帰した15年に23番に戻し、レイカーズでも継続している。

 レブロンを含め、近年23番をつけていた選手はほぼ全員が、ジョーダンへのリスペクトを込めてこの番号を選んだのはほぼ間違いない。ジョーダン同様、オールスターのダンクコンテストを制したジェイソン・リチャードソンも、14年間のキャリアで一貫して23番。92年に目隠しダンクで優勝者となったセドリック・セバロスもそうだった。

 シカゴ育ちのアンソニー・デイビスにとっても、当然23は思い入れのある数字で、ペリカンズではこの番号だったが、レイカーズ移籍時もレブロンから譲ってもらう約束だったが、レブロンのスポンサーであるナイキに認められず、渋々3番に決めた。
 

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